昨日の続き。
ガレージキットの「美少女フィギュアの製作」。
保存しておいた「製作過程」の画像(長らく行方不明になっていた)を見つけ出した。
いずれ俺のホムペの、「コレクターの部屋」に新しい入り口を作って、本格的にキャプションしながら紹介したいが、ちと面倒くさい。(本当にいつやるか分かんない。が、そっちでやる時は美少女工房の気概を伝えるためにも18禁画像でビシバシご紹介なので、気長にお楽しみに♪)
だから、まぁ、前日に引き続いて、見つけた画像の一部をさらにブログに載せておく。
フィギュアの基本工作やサーフェーサーを噴きつけるまでが大変な作業なのだが、ここでは「春蘭ちゃん」の組み立て整型後、塗装の途中までをご披露。

サーフェーサーを噴きつつ表面処理。グレーがサーフェーサーを噴いたあと。白っぽいのはもとのキット素材のまま。

サーフェーサーを噴くと概ね工作は完成したようなもの。今時、「塗装したとき肌色の発色が良いから」というのでサフレス塗装(サーフェーサー・レス、すなわちサーフェーサー噴きを抜く。つまり下地塗装を一段階抜く)が流行っているが、使う塗料の性質によっては色の食いつきが悪く、塗膜が剥がれやすいし、経年で色も褪せやすい。

ポーズ変えの改造フィギュアでは、サーフェーサーは(ディティールをミクロ単位で犠牲にしても)必須だ。
で、ここで気泡やキズが見つかると、さらに修正が入る。ひたすらペーパーがけ(仕上げの超細目のサンドペーパー)を繰り返す

そして楽しい(?)塗装の始まり

2DのCG画では薄い色から塗って濃い色を重ねていくが、3Dであるところのほとんどの模型塗装では基本色のあとの重ね塗りは濃い(暗い)色からはじめて、明るい色を塗り重ねる。つまり平面画とは塗り方が逆になる。(手法の違う人も当然いるだろうけど)

どんどん肌色を塗る。(というか噴く。)

いったんはここまで明るくなる。
ヌードの女の子は肌色メインなので、髪の毛や「お顔」以外は塗装が楽かというとそれはそれでこだわりがあって楽でもない。が、着衣の塗り分けよりは楽。(2D、3D共に同様だ。こんな3Dに比べたら、2Dの裸の女の子のカラー・グラビアならなんぼでも俺に発注して下さい。3Dの大変さに比較すれば楽々と描けることでしょう。)

ただ、春蘭は「裸にリボン」なのだ。この塗り分けがチョー大変。(大変さのあまり、なぜだかいったん塗っていたバストトップの色も消える。いったん塗ったものの何かが気に入らないので消して塗り直すつもりだったのだろう)
このリボンのためのマスキング作業が半端ではなく本当に大変なんである。
春蘭ミイラ状態が何度も途中に続いた。その画像はここでは割愛。

本当の本当に大変な裸リボン。これなら普通の服を着ていてくれた方が数段、楽です。

いったんは全部赤色にしていたリボンも頭の大きなリボンはあとで白色にした。

『ザ・魔改造』・・・の所はモザイクかけてます。
さて、昨今、また話題の「児童ポルノ禁止法」がどうたらこうたら。
大人の責務として、性犯罪者以外に「児童ポルノ禁止法」の主旨に対して反対する者は誰もいない。
所持も禁止、罰則だという。
まぁ、それも当然、かもしれない。
だが、ひとつの悪夢だが、そんなものが「生身の人間」に対してだけでなく、メディアにまで規制が及んだ日にゃ、日本の文化が危機になるのである。
こんなフィギュアを持っていてもダメ?、作ってもダメ?。ということになる。
例によっていつも微妙なのだが、必ずやり玉にあげられるのが「コミック」や「アニメ」、そして多分、こうした造型物(フィギュア)まで「罰則対象にしよう」という声が一部から出ることだ。
たいてい「表現の自由」のなんたらで、コミックやアニメに対しては実施は見送られてきた。
それこそ大人の判断である。
ヒステリックでなくてよい。
が、お上やその周辺がこういう事で騒ぐだけで業界は萎縮して自主規制の嵐が吹く。
弱いところほどそうなる。
毎度そうだ。(実際にチェックも厳しくなり、スケープゴートとして狩られるモノだってあるようだ。だから、現実的には譲れる範囲である限り言われるがまま「お上には逆らわない」というのが、出版社や漫画家の大人な対処である。)
こういう時期は事業縮小や休刊誌が出版界でも増える。
成年誌やH系コミックだけの事を言っているのではない。
一般誌の中の性的な表現まで萎縮するのだ。そんなの確実に面白くなくなる。
事業縮小の波が拡がると、出版社と(メインストリートから外れた所にいる)漫画家の間に距離が出来やすくなる。
こういうメディア規制と性格が全然違うが、俺はデビュー前、オイル・ショック時代の雑誌の薄さと漫画家の冷遇時代も知っている。
当時のデビュー前の新人なんて(オイル・ショックのせいで)お先真っ暗だった。
でも出版社は(編集者は、と言い直すべきか)はしたたかで、「いつかいい風は吹く。吹かせてみせる。」という気概があったから、そんな時代でも中堅、ベテランは勿論、俺のようなデビュー前の新人まで(縁の出来た人は)ケアしてくれていた。
つまり、人を大事にしていた。繋がりを安易に切らなかった。
名がある、ないにかかわらず、志のあるものなら「人脈が力になる」ことを現場の人間が確信していたからだ。
育て方、おだて方、叱り方も知っていた。
こういう危機の時代は編集者さんにこそ頑張ってもらいたいものです。
漫画雑誌作りの主役は漫画家?。読者?。
いえいえ、気概をもった編集者さんですよ。
俺はそう思っている。