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アニメ『AIR』~京都アニメーション~

アニメ『AIR』~京都アニメーション~
 
名作だ。(「AIR」エアーと読む)

この作品には、先述のブログ記事で述べたように、『涼宮ハルヒの憂鬱』を見たことがキッカケで出会った。
 
『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年)の次に私が見たのは、同じ京都アニメーション製作による、「~ハルヒ」を遡ること1年前の作品、テレビアニメ『AIR』(2005年)だった。(こうしたアニメを私に紹介してくれる知人、アニメマスターのレクチャーも奏功している。・・・感謝。)
 
私にとってテレビアニメ『AIR』、全14話(本編12話と追加製作のSummer編2話から成る)を見終わった頃、『涼宮ハルヒの憂鬱』との共通項、同じ監督と、ほぼ同じスタッフによる作品、そして京都アニメーションという製作会社の名前は、信じて良い「ブランド」になった。
 
(さらには、同じ製作スタッフによる、わずかな年数の間に前後して製作公開されたアニメ作品群、『Kanon(カノン)~リメイク』、『CLANNAD~クラナド』なども外さずに見ることになる。)
 
しかし未だに、アニメ『AIR』の衝撃は、私にとってはいちばん大きい。
(オープニング主題曲と、オープニング・アニメに、まず心を鷲掴みにされました。)
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ヒロイン、神尾 観鈴(かみお みすず)の初登場シーン。
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美術の美しさと、動画の丁寧さで心奪われる。
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観鈴と往人(ゆきと)の出会いのシーンは、BGMの心地よさにもハマる。
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このアニメの原作であるゲーム(原作はアドベンチャー・システム・ゲームのシナリオだった)時代から、この『AIR』という作品を知っているファンよりも、私は何年も立ち遅れてカルチャーショックを受けているのだ。
 
ゲーム原作自体が「泣きゲー」と呼称されたジャンルを確立した、金字塔的な作品だったらしい。

国崎 往人(くにさき ゆきと)は、一連の京アニ男性キャラの中でも特に好きだ。
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この作品は、強烈なギャグシーンも多い。「緊張と緩和」の作劇セオリーがお見事。
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上の絵と、下の絵との間で(右)神尾 晴子(かみお はるこ~観鈴のお母さん)が何をやったかというと、
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酔っぱらい女が、二本指で往人(ゆきと)の目をサミングしたのである(爆)。~無邪気に笑ってるし・・・。往人、吹っ飛んでいるし・・・。

ゲーム原作からのアニメ化にあたっては、(現状においては)これ以上望めないような「奇蹟」が起こったのだと思う。(ゲーム原作公開当時、ヒットもしたし多くのマニアが支持したが、同時にゲーム終了後のプレーヤーの気持は「鬱(うつ)」状態になったとも聞き及んでいる。)
 
人の命に限りがあること。「子供の死」、「若い人の死」をうわっすべりな感傷や、戦争アニメ、バイオレンスものなどの大量の死といった描き方ではなく、「家庭・家族というもの」、「日常の生活」の中の人間ドラマとして、しっかりと描いているからだ。

物語の佳境に入ってくると、「絵」ならではの破壊力が炸裂する。
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いわゆる美少女を、その「発作描写」のために表情をこれほど痛々しく描いて視聴者に突きつける。・・・VC(声優)の演技たるや壮絶である。
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このブログ記事を書くために、画像の選択をしていて、クライマックスあたりのこうした「絵」を見ているだけでも、もうダメだ。・・・涙が出てくる私です。
 
こんな体験や記憶を植え付けられる作品には滅多に出会わない。
 
アニメでは、明らかなスタッフのメッセージが胸を張って打ち出されて昇華している。
(原作通りに謎は残しているが、その解釈は視聴者に委ねられている。作品の真のテーマを言葉で語ってしまう野暮な監督はいない。それは受取手が試され、考えるべきものだ。)
 
ちなみに、アニメ『AIR』には「テレビアニメ」版と、東映アニメーション製作による劇場版アニメ『AIR』とが存在する。
同じ原作を母体にしているが、この二つは似て非なるものである。
 
このテレビアニメ版『AIR』を未見の人があれば、ぜひ一度ご覧になられていい名作だと私は思う。

AIR~エアー~ OP TV Ver. 
 
  


「とっちらかった寿司の折詰め」の解答であります。
 
このアニメ『AIR』~京都アニメーション~、第7話からの出典でした。
 
観鈴の母、晴子の「母親の役目」を果たせていないお気楽さ?(酔って帰宅する様子)に、
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観鈴の「病」の深刻さを知った往人が怒るシーンでした。
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晴子は決して無責任な母親ではありませんでした。・・・ただ、しかし・・・。
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~晴子がシャリとネタが外れた寿司(にぎり)を適当に乗せ直して口に運ぶと、海老が乗っていたシャリではないものを選んだらしく、他のネタの味とゴッチャになった寿司を「不味(まず)・・・、外れやったわ。」と言って食べている場面です。
  

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