『MikuMikuDance』(みくみくだんす)と『PMDエディタ』と その2♪
2016年 06月 09日
『MikuMikuDance』(みくみくだんす)と『PMDエディタ』の続きです。
※記事を2分割しました。
※ちなみに拙ブログの画像は、ほとんどの画像がクリックすると大きな画像になります。
ともあれ、メインの操作画面が正常に起動するようになった。
もう、エラー・メッセージは表示されなくなる。
「モデルのデータ」を読み込む。
そして、そのモデルがどんな仕組みで組み立て構成されているかが、「PMDエディタ」ではよく分かる。
※・・・あ、「おお」と思った人には釘を刺しておきます(笑)。中身がフルにあるモデルは、着衣モデル全体を100としたら、数パーセント(5パーセント以下)くらいしかありません。いや1~2パーセントくらいかな。上着を消したら、たいていそのまま上半身は透明(無)になります。ホームユースで使うPCで扱うデータは「頂点数減らして軽く」しないと、というのも大切ですからね。重すぎるモデルデータ数体や背景をMMDに読み込むと、重くて動きません(笑)。
もっとも、公式で配布されているPMDエディタだから、モデルデータのいじり方は「良識の範囲内」で自由なんだけど、それを具体的に「どう使うか」、または「動画サイト」「静画サイト」などに改造作品を"うp"するのは、くれぐれも注意が必要なのである。
「お好きに改造していただいていい」「連絡も不要」というモデルもあれば、「改造を認めず」となっているモデルも、それぞれの作者の意向によって「Readme」などに明記されているから、必読のこと。
ただ、すべてのモデルに共通している「常識」として、改造しようと、そのままの無改造データであろうとも、「許可なく、データの再配布は絶対に厳禁」というのがマナーとなっている。
よく「改造モデル」が登場しているのは、その配布も含めて「作者に許諾を得ている」のである。
こういうところは、モデラーもユーザーも律儀でないといけない。
あと、「18R」的なモデルデータの改造や使い方は、こちらも「Readme」要チェックである。
「残虐な描写」も基本ご法度なのがマナーだ。
まれに「セクシーな使い方も、閲覧者が不快にならない程度ならご自由に」というおおらかな作者もいらっしゃる。
なんにしても「MMD界隈」のことは、こうした製作者やユーザーたちの暗黙のチームワークでもって成り立っているのである。
モデルデータはあらゆるものが存在している。
著作権元のおおらかさと認知が理由で、「ボーカロイド」キャラや、「東方Project」が多いのはそのためだ。
商用目的でなければ、ツールでの遊び方は自由なのである。
他にはアニメやコミックからのモデル、果てはハリウッド映画モデルやらも存在しているが、厳密に言えば、「正式な許諾もないんだけど作っちゃったんだろうな」という、権利上「アウト」、もしくは「グレーゾーン」なモデルも多数ある。
そういうのは同人誌界隈のことと似たような理由で、ファンのすること、お目こぼしされているか、金銭の絡まないことなので、存在さえ知られていないだけ、ということで野放図なところもちらほらとある。
もっとも、積極的にMMD界隈での人気を広報に利用しようと、著作権者が「関わっているケース」も珍しくはない。
まぁ、知らない人は本当になんにも知らないジャンルのことなので、一時期の「お祭りムード」も今はエアホケット気味というか、やや、おとなしくなってしまっているかな、という「MMD界隈」ではある。
さて、
パソコン、デジタルに関することも、なんとなく出来る人と、出来ない人ってのは、けっこうはっきりと分かれるのではないのかな?。という気もするが、決して不文律などはない。
結局は「好き」とか「愛」の強さが人を動かすのだ。
MMDモデルの「この娘、かわいいから自分ちのモニターで、好きな曲で躍らせて動かしたい。」という『愛』(笑)や、「この娘、セクシーすぎる。あんな動きや、こんなダンスをさせたい♪」という『煩悩』が動力源となるのだ。
リビドーは創作の昇華因子のひとつなのであります。
(リビドーではなく、ひたすら、ファンシー、リリカル、アーチスチックな方面でのアプローチも純粋に存在している。それこそ勿論 素晴らしい。あるいは「コミカル」であることも大きなエンジンのひとつだったりする。)
PMDエディタの記述から、MMD本体(もしくはMMM本体)に話を進める。
インターフェースの違いで、MMD「MikuMikuDance」と、MMM「MikuMikuMoving」というのがある。
使い勝手でお好きな方をどうぞ、という感じある。
MMMの方が後発である。
モデルデータの開発経緯によっては、MMDのバージョンの新しいもの以降でないと正常に動作しないモデルもあるので、まぁ、公式サイトからは新しいバージョンのものをダウンロードして使う方がいいだろう。
たとえば。インターフェースの違いはこんな感じ。
まず、MMMを起動。ここは例によって「不明なアプリケーション扱い」だが、気にせず『実行』。
ちなみに「メタセコイア」というアプリで、この「咲夜モデル」を読み込むと、ブラの下のバストのワイヤーフレームは「三角ビキニ」の形に「面」が削除されているのだ。過度にエロチックにならないようにバストトップを「着衣してたら見えない所だから」という理屈で抜き取ってしまっている。
これ、メタセコイアで「造形が出来るスキル」を持っている人でないと復元は難しい。
メタセコイアというアプリケーションのモデル作成は、ユーザーの適正を選ぶ。
センスのない人には「煩悩」だけでは付き合えない敷居の高さのあるソフトです。
まぁ、ふっちゃけてしまうと私は、そのメタセコイアを以前から少しずつ勉強中です(笑)。
とはいえメタセコを導入したのは数年前で、あまりにも"取扱の難儀さ"にお手上げになって、しばらく放置していた私なのでした(笑)。
最近、ようやく「PMDエディタ」の使い方に光が射したように、「メタセコイア」の使い方にも閃くものがありまして、またお付き合いしはじめています。
(数年前の当初には完全なオリジナルモデルを作ろうとしたけど、この「躓き」があって「マイ・キャラ」は中断したままだ(笑)。最近また改造モデルから学習し直している。)
出来なかったこと、分からなかったことが少しずつでも「なんとかなる」と嬉しいもので、「なにごとも根気だな」とあらためて思ったりしています。
別にそれが出来たからと言って、自分んちのPCモニターで動かして踊らせて、好きな曲のメドレーで「マイ・コンサート・プログラム」を組んで楽しむだけなんですけどね。
これが癒されるのよ。
これって、好きな「模型」を組み上げて、ディテールをアレンジして、塗装もしてウェザリングにも凝る。
完成したものを棚やショーケースに飾って愛でるような行為と似ている。
自分だけが、まず楽しむ、納得するという意味においてである。
今時の完成品のPVC製美少女フィギュアで言うなら、飾るだけでなく、それをデジカメやムービーで撮影する「紹介動画」を作るような行為みたいななものか?。
そういうのともまた違うな。
あ、そうか。
これは「アニメーション・ツール」として成立しているんだ。
"アニメ好き"だから、なおさらに面白いんだ。
MMDは「モーション」流し込みだけで考えても、ステージのセッティングやカメラワークの工夫、照明の工夫には、それこそPV、ショートムービー作りの苦心があるし、編集作業は映画作りに準じるものがある。
モーションを一から演技付けするとなると、もう立派なひとつの「オリジナル作品」だし、「3Dアニメ作品」なのだ。
けっこうクリエイティブなことだと思う。
ちなみに、先に述べた、某「咲夜モデル」の件。
意図的にバストトップのワイヤーフレームを削除している「配布モデル」を、スキルのあるユーザーは「アーチスチックな改造補正」を加えて、魅惑的にモデルアレンジしたりしちゃっている。
動いている様子も凄かったが、こうしたキャプチャーの静止画にしても、なんなか独特な色気とフォルム美がある。
ID名、ホワイトファングさん。この方の調整した「咲夜さん」は見事だ。ビキニの上デザインを変えて、ボディラインにも手を加えている。
貴重なことに「改造講座」を動画にしてくれているので(元モデルの親、アールビットさんの許諾も得ている)、これが『初心者には不親切な内容ですが』と断りながら、外連味(けれんみ)なく、手の内を披露してくれている。
講座の進行は、けっこう間をすっとばしてる内容なので、半年前の私なら「さっぱり?」な手順のレクチャーだったが、「あ、・・・今なら分かる。」という感じに見ることが出来ている。これは大変に為になっている。
アリスちゃんをメタセコで読み込むとこんな感じ。(尚、画像のメタセコは3.1Ver.である。)
↓ 下のメタセコのインターフェース画像は、これ「メタセコ4.0~4.5Ver.」である。windows10での動作保証がされている。(逆に言えば、旧Ver.のメタセコはwin10での動作保証が無いわけだ。・・・これだから、MMD、PMDエディタ、メタセコ関連やモデルデータを使っているユーザー、これらのアプリを愛しているユーザーとしてはwin10は「いらんOS」ということになるわけですよ。) 一応、MMD Ver.9.22~9.62とかはwin10での動作保証は謳っているけどね。個々のモデルデータまでは皆目保証はないからなぁ。
ちなみにメタセコ4で読み込んでいるモデルは「Tda式改変モリガン調ミク」である。
国内の総本山、ニコニコ動画においても、Tda式ミクさんの名作動画作品は数多い。
それは、モデルの生みの親も「動かしてくれる人の作品」を見て、親として得がたい感慨を受けたりしているのではなかろうか。
ともあれ、
こういうデジタル関連の変遷はことに日進月歩のことなので、数年後くらいに、この状況をどういう感じで振り返ることになるのか、それは分からないのだが、先述したように、ノートパソコンでも動かせるデータ(ローポリ)で、これほどの見事な数々のモデルを輩出しているのは驚嘆に値する。
ローポリという言い方は、それこそ産業としての映画CGや、ゲームCGが、とんでもない費用とスペックの機材でモデルや動画を作ることに対しての、ローポリという表現であって、MMDモデルの個々の作り込みも、アマチュア目線からその内容を見ると『とんでもない情報量が詰め込まれている』ことに呆れるくらいだ。(ほめ言葉です。)
モデルによっては完成までに1年を要した作品まである。
モデラーにはプロやセミプロもいらっしゃるが、趣味のモデラー様もいらっしゃるわけで、余暇に作り進めるのに軽く何ヶ月もかかるモデルデータは多い。
作業そのものも繊細なものだし。
でも、そういうものだよね。
「楽しみごと」というのは。
「楽器をやりたい」けど、ギターの弦のおさえ方やピアノの鍵盤上での運指、そもそも「楽譜が読めるの?」なんてことになってくると、それは「絵や漫画、イラストは好きだけれど、自分でうまく描けるわけではない」、「そういうのって"天性のもの"とかじゃないの?」、「絵とか音楽とか・・・」なんて風にも思ってしまう。
そうじゃないよね。
それだけじゃないんだ。
いや、才能って要素も、ほんの"ちょっぴり"だけはあるかもだが。
不断の努力なんだ。
何かを成し得ようとしたり、会得しようとしたりすることはね。
(「不断の努力」と記しながら、現実にはよく中座させたりして、また、でも、おもむろにリトライを繰り返すのが、私流なんですけどね♪)
・・・そういや、関係ないけど、ホントに「楽器」というのは、なにかひとつくらい会得したいよねぇ。・・・ただ、天然の楽器は昨今の住宅事情では自宅では無理なんだよな。電子楽器類をヘッドホンで聞きながらやるしかない。・・・それは、本来の楽器の楽しみ方ではないしなぁ。話が脱線した。
「習い事」は、ある程度のスピードも必要だけど、慌てなくてもいいのだ。
こういうことは、もうひとつの言い方として「やれるときにやる」くらいでもいいのです。
だって、デジタルを動かす努力も、しょせん、アナログ的な「思考と作業」の繰り返しと根気と長時間にわたる地道な作業量によるのである。
そんな言い訳をしながら(笑)、私はスローライフで、この「趣味」をひそかに楽しんでいます。
by PINKNUT_INC | 2016-06-09 00:07 | パソコン