ミレニアムファルコン ~Millennium Falcon~ の魅力


デアゴスティーニの「週刊ミレニアムファルコン」の方は、店頭の方も落ち着いてきたというか、もう、「熱気的には、最初期の高揚感は過ぎちゃった」みたいな所はある。
 
分冊百科ものの、いつものことでありますから。
 
ここから先は、「定期購読」を書店経由か、デアゴスティーニさんに直接申し入れた好事家たち(真性マニア)が、完走するまでの長い道程となるわけでして。
 
私の知人にも「定期購読」を決めた人はいるので成り行きは見守れそうです。
(2年後には祝賀会だな(笑)。自分の過去2年間を思い返しても、今となってみれば、「あっ」という間だったものな。「やり通すことを決めた」人々に祝福あれ。)
 

マスターレプリカ社のデザイナーである、Steve Dymszo氏。
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今回のデアゴスティーニ版の企画に積極的に関わったのかどうかは私は不勉強で知りませんが、こういう形でデアゴスティーニの「塗装レクチャー動画」に参加するということは、やはり仕掛け人のお一人なのでしょうか。
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あらためて見ると、でかいね。デアゴスティーニのミレニアムファルコン。
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キットの「外装パネル」部分の材質はABS樹脂製。これは、プラスチック(合成樹脂)と言っても、ちょっとクセがある。(一応、日本の一般的なインジェクション・プラモデルキットよりは耐衝撃性強化樹脂という建前なのだが。最近のガンプラはABS製らしいね。)
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一般的な巷の、言わばタミヤの「戦車模型」や「艦船模型」、「飛行機模型」に使っても差し支えのない、接着剤や、塗装溶剤が「鬼門」だったりする。
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むこう(海外)で一般的に販売されている、接着剤or溶剤とかの「使ってはダメな例」を紹介していたが、
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うん。向こうの商品だし、解説が字幕なしの英語なんで、よくわかんない。
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「使用OK」な推奨品も紹介されていたが、なんにせよ「注意しろ」ということだ。
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この辺は「ABS樹脂模型」の取扱い、塗装方法については、日本国内でもレクチャーされているので、ちゃんとググっておいた方がいい。
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使っちゃいけない種類の「塗料用剤」で彩色しようものなら、最悪、パーツ本体に数時間後か数日でクラックが入ったりするようだ。
この辺はすでに、過去の別ジャンルの「キットもの」でも、"ソフビ材質"と塗料が合わなくて、後年「塗膜がベタつく」なんてことを商業ベースでアイテムを発売した、日本のメーカーですらやらかしているので、ユーザー側でも勉強はしなければならない所だ。

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あと、これもすでによく広報されていることだが、分冊で提供されたパーツの一部に、「造形的なエラーがある」ようだ。
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ここは組み立てる時に、訂正しておくのがプロップに準じて正しい再現になるとのこと。(メーカー側で「間違えたまま接着成型して売るなよ」とは思いますが。)
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そう。「プロップ通りでない枠位置」のまま接着して配布されたので、はがすのは慎重に。
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ガチガチな接着ではないので、根気よくやれば、そう傷つけずに分解は可能らしい。再接着時には、間違った位置決めに「凸と凹の臍(ほぞ)造型」がパーツにモールドされているので、それはデザインナイフとかで切り落とさないと、位置修正のジャマになる。
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あ、あと私が気になっていた大事なところ。
「着陸脚」(ランディング・ギア)に関して。
こういう映像があった。
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「ランディング・ギア」のパーツが動画で紹介されているということは、ちゃんと「キットに提供される」ってことなんですよね?。
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動画で見る限り、「飛行形態」と「着陸形態」と選択できるようではある。
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例の4本のボルト穴が生きているということは、あのボルトは、飛行形態用のもの(展示支柱)、ということになるのかな?。・・・となると、逆に「じゃあ、飛行形態での、なんか、こうもっとカッコイイ"専用の飾り台"は用意されないの?」とか思ってしまう。
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あとはとにかく、キットの完成度をクォリティアップするためには、塗料の種類に留意しながら、丁寧な「塗装」あるのみですよ。
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「毎号塗装済みパーツを提供」とあった謳い文句はなんだったんでしょうね?。
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まぁ、例の「気の抜けた"北斗七星ビーム痕"」クォリティの塗装をされてパーツ提供されるより、未塗装でパーツ提供してくれる方が、ユーザーは助かる。
ユーザーが塗装する方がずっといい。
(ここで、「模型塗装が皆目出来ない、わからない」って人は置き去りにされてしまうわけだが、これくらいの価格のアイテムを本気で買う人は、経験が豊富だろうと、やや心もとなかろうと、そりゃあ、「覚悟の上」だろう。)
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「レクチャー動画」の方では、エアブラシによる。「ウェザリング塗装」の合理的なやり方の手本を見せていた。
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日本の匠が「ファインモールド 1/72スケール ミレニアムファルコン」の塗装で、こういううウェザリングを「フリーハンドの筆塗り」でやってみせていたのとはスタンスが確かに違う。
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紙をあてながら簡易のマスキングで直線のウェザリングですか。合理的だ。大きなスケールサイズならではの技ですね。
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あと合理的なマスキングが、「穴あき製図用テンプレート」を使った「インスタント・マスキング」で円形を塗る方法。
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これはお手軽だ。
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きれいに仕上がる。(ただね。職業柄、「製図用テンプレート定規」というものを色々と持っている人はいいけど、製図やイラストに縁のない人は「テンプレ定規」はなかなか持ってないよ。ちゃんとした製図用のものは、さりげに割と値段の高いものだし。)
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この「テンプレ定規塗装法」は、船体後方の、6基のあの大きな「円形排気ダクト」にも使える。(テンプレート定規、お高いと言ってもピンキリあるが、汎用的なものは1,000円~2,000円くらいのものだ。)
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じつにお手軽だ。(穴あき定規がなければ、マスキングテープを貼って、デザインナイフで円形に切り抜けばいいだけなんだけど。・・・もっとも、直線にマスキングするより、円形にマスキングするのは難しいからこその、テンプレ定規利用のアイデアなんだけれどね。)
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これくらいに塗装できれば、まんま「撮影模型」のクォリティですよねぇ。あと、かなり拡大してこの船体塗装面を見ると、チッピング塗装的というか、ウェザリング塗装のひとつなんでしょうね。船体パネルの褪色ぶりを「点々と散ったサビ」みたいな表現までが見て取れます。(これ、1/72スケール以下の模型では、ここまで拘る必要のなかったところ。)
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それを「塗料の薄墨液(かなり薄い)」を歯ブラシにつけて、親指ではじくように船体につけていきます。何種類かの薄い色を繰り返しはじいて乗せていく。
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これねぇ、個人的には「良し悪し」な効果なんだよなぁ。戦車模型の車体の下部に、土ぼこりや錆の塗装表現はあっていいけど、ミレニアムファルコンでは、内部の機械パイプ構造部や。ごく一部の船体に「きつめのウェザリング」は(限定的に)あっても「らしさ」が出ますが、船体パネルの表面に、まんべんなく要りますかね?。
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するとしても、かなり控えめに、ホントに控えめにして欲しい。Steve Dymszo氏の作例↓で見せてくれたコレは、いささか「やりすぎ感」があって、ミレニアムファルコンらしいと言うより、単に「汚い」かなぁ(笑)。
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仕上げ方の嗜好は人それぞれだけど、「とっても作り甲斐」のあるキットには違いありません。「組み立て」だけではなく、「塗装」もこれまた"醍醐味"です。

少なくとも、本体の「成型色」まではいじる必要はなく(下手に全体塗装すると、先述のとおりパーツがもろくなってしまう怖れがあるから)、「ウェザリングに凝る」、この一点だけなら、なじみのなかった人もチャレンジすべきでしょう。
 
塗装道具として「エアブラシ」は欲しいけれど、ピンキリあると言っても、そこそこ高価。エアーも要るし、手を出せる人、出せない人がいる。(使いこなすスキルも必要になってくるし・・・。)
なら、せめて、タミヤの「ウェザリングマスター」は数百円のものだから、これでちょちょいといじってみよう。(AFVキットでも重宝するツールです。女性の化粧道具の模型版みたいな風情のやつなのだ。)
 
「今回の企画で"スタジオ撮影用模型"が世界中に出回って、希少価値が減る」と嘆くマニアさん。
とんでもない。
キットは商品としてヒットすれば大量生産品にはなるけど、あくまでも「素材」ですよ。
「塗装済みで、スタジオモデルのレプリカを再現」というのが、一部の造形的、そして全体的な"塗装の手抜き"でもって、今般のデアゴスティーニ・ミレニアムファルコンは、結局「未組み立て、未塗装のパーツの分割提供」ということになってしまっているのだから、「あくまでもキット」なんです。
無加工でまんま組み立てておわり、ということではない限り、ひとつとして「おんなじ完成品」にはなりません。
 
みなさん、塗装や、造形的なカスタムでも工夫はされるでしょう。
 
ピンからキリまで色々な1/43スケールのミレニアムファルコンが世界中で出来上がることでしょうね。
 
それらは、ある意味でのワンオフ品にはなりますから、きっと「手練れの達人」が完成させたものは、本家のスタジオ模型さえ凌駕するようなものまで出来上がるのかもしれませんね。

で、こっちは1/43スケールサイズの迫力が、最大の「売り」なんだけれど。
 

お話は変わって、
 

某オークションサイトで、バンダイの1/144スケール「フォースの覚醒」版の、こんな完成品が出品されていました。(もう、オークションは終了している。)
 
これ、つい先日のことなので注目してみていたのだけど。 
 
 
出品画像、お借りしてしまいました。
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あまりにも見事だったので。ご出品画像のほんの一部ですけど。(元のサイトは30枚くらい並んでいた。)
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これ、飾り台座の凝り方が半端ないです。「電飾」ぶりもすごい。
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加えて「出品画像」としての撮影のチカラ、センスも、相当にポテンシャル高い。
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なんにせよ、1/144スケールとは思えない・・・。
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なんと、落札金額が、305,000円 だった。
 
マスターレプリカ社、「スタジオ撮影模型レプリカ(完成品) 1/43スケール」の発売当時の価格に近い。
まぁ、落札者さんがこのアイテムに「恋して」しまったんだろうねぇ。
入札競合者は、どこかの社長さんか、お大尽か、タレント収集家かな?。
 
本体の全長が20cm(センチ)くらいの完成品なんだよ?。 
 
普段は、この1/144スケールのアイテム、もとは定価で5,400円くらいのキットで、そこそこの名人の作った完成品が(塗装だけのもの、ちょっとした電飾がされたものでも)、3万円前後くらいの相場で落札されていたが、今回のは「台座も凝っているし、5万円~7万円くらいの価値はあるかなぁ。」とは私もウォッチだけしていて思っていたが、結果は吃驚だよ。
 
「1/43 デアゴスティーニ・ミレニアムファルコン」で、この1/144スケールをまんまスケールアップした上で、同じクォリティの台座や本体の塗装、電飾が出来たらいくらの価値がつくのかね?。
 
もっとも、「1/144スケール」でここまでやったからこその評価額だったのかもしれない。
でかけりゃいいってものでもなく、コンパクトさに、この「緻密感」
そこに高評価だったのかもね。
 

ともあれ、

・・・まぁ、こういう「カタチあるもののコレクション」ものとか、そもそも「所有すること」、それは生活に密着したもの、趣味ごとや、人生に不可欠なものや「潤い」や「座興程度」のものも含めて、みんなみんな、大切な"思い出"にはなっていくんですよね。
 
カタチとしてあとに残るものも、そうでないものも。
 
ただ、カタチあるものに関しては、生活の基盤の「住宅」や「日用雑貨」まで含めて、この日本といういう自然災害国においては、一気になにもかも奪われてしまうようなことが起こり得る。
 
今回の九州の熊本、阿蘇、大分のことを思ってしまう。
 
そんなことを考えると「ものを持つことが、ふとむなしくなってしまう」なんてこともあるけれど、
それはまた違うかな、と。
 
"その都度、よりよく生きていれば"いいんですよ。"楽しめていたり"、"一所懸命であったり"。

かつての「阪神」の震災で、私もいっぱい"もちもの"壊れたし失ったけれど。(命は助かった。)

そして、ライフラインが断たれた。(「電気、水道、ガス」すべてね。「電気」だけが復旧が早くて助かったけど、水は1ヶ月以上、ガスは2ヶ月以上復旧しなかった。)

思えば、普段の生活で水道水が自由に使えること、毎日でも風呂に入ったり、シャワーを浴びられること、贅沢なことですよね。
店が営業してれば、食べるものも普通にあるし。

ライフラインが止まるような事態が起こらなければ、あたりまえのこれらのこと。 
 
やわらかな寝床がある。
 
お気に入りのもの、雑貨や趣味ごとの品物まで身の回りにある。
 
何かを得られない、枯渇感にさいなまれるよりも、いまあるもの、今まで経験してきたことに「しあわせ」を感じることは、私たちには大切なんだよなぁ。
 

今回の被災地では、天災の予感など何人(なんびと)にもあるハズはなく、上で話題にしている「週刊ミレニアムファルコン」のファン、愛好者も少なくなくいらっしゃったはず・・・。買っていた人もおられるだろう。
そんな一例に限らず、趣味ごとなど吹き飛んでしまって、「今日の飲み水」、「生活水」、「食事」、「毛布」の心配や不安、調達に翻弄される日々となってしまった。

かつて私も経験したけれど、とまったライフラインのせいで、水の調達に(うちの地区には給水車さえ来なかった)、歩いてひと山登れば水の出る地区があったから、そこまでポリぴんを「引き車(キャリングカート)」に乗せて歩いて通ったものですが(これが日中の主な仕事)、食器洗いの水どころか、トイレの水には困りましたよ。体も乾いたタオルで拭くしかない。
 
その水汲みに通っている間にも、戸外でドーン!、グラグラッ、という感じの大きな余震が何度となく来る。
「恐怖」とともに、少しばかりの「怒り」までも"自然"に対してわきあがってくる始末。
そんな日常。
 
あの時、私の持っていた「コレクションアイテム」も「家具・家財」も大量におシャカになりましたが、「残念」と言うより、どうでも良かったなぁ。
震災直後は母親は箪笥の下敷きになったものな。やばかった。
よくぞ救い出して、つい先年、他界するまで、さらに20年以上の元気な寿命があったわけですが。

なんか、自分自身や、自分の家族や身の回りも世間でも色々なことが起きる。
 
こういうブログの記事を書いていて複雑なところです。
 

それでも命を繋いだ者は、コップひとつを新たに持ち直すことから始めて、またやり直していくのです。
 

 
   

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