『魔娘』ティケ(Tyche)・フィギュア

『魔娘』ティケ(Tyche)・フィギュア             
    
これは、造型師「蒼龍」氏が作ってくれた私の漫画のキャラのフィギュアだ。
 
拙作「ヘルマドンナ」(講談社刊)で最初にコミックス化された、第3巻に登場している魔物キャラである。
 
完成品だったのだが、なんか、バラバラになった状態で造型氏ご本人から届けられた。
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「妖精バラバラ事件」。
 
このフィギュア、ワンフェスやスーフェス、ジャフコンなどのイベントで個人ブースから販売された時は、雑誌の取材にもあっている。
 
※「メガストア」(電脳美少女ゲーム専門誌、3Dのレビューも積極的だった。)~「メガストア」さんはコミックも出していますね。
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↑ ガレージキットに興味のある人なら、こういうキットと同時期頃と言えば
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『魔娘ティケ・フィギュア』がイベントに登場していた時期が、なんとなく伝わるかも・・・。
 
どちらにしても、かなり以前のことである。
       
さて、蒼龍さんとの会話に話を戻す。
「実家で、知らないうちに落下して破損していました(汗)。」
「補修し直そうかとも思いましたが、多忙でそれも出来ません。」
「こんな状態ですが、原口さんご入り用でしょうか?。」
と連絡をくれたので、「私が補修します。頂戴♪。」と返事して譲っていただいた。

「蒼龍」氏はプロ造形師としてメーカーにフィギュアを提供していた時期もあったほどの腕前だが、彼には誠に堅実なエンジニアとしての本業があったので、「造形師として立つ!」なんて感じに自由業にはならなかった。(きわめて賢明です(笑)。)
 
造形は、あくまでも素敵な趣味の領域と心得ていた人だった。
 
今は妻子持ち。可愛いお子様もすくすくと成長なさっておられる。
堅実な会社員だ。(きっと今頃は重要なポジションにおられるのだろう。)

「蒼龍」氏は、もう今は造形には関わっておられないご様子。
「創作意欲があって、何かを創っては、イベントにも積極的に仲間と参加した若かりし頃」というのは、良い思い出となっていらっしゃるようだ。
 
どういうわけか、彼が「造形師魂真っ盛り」な頃に、私のコミックに興味を持っていただき、続けざまに3体ほど、私の漫画キャラの立体化をしてくれた。
本当に有り難うございました。
フィギュアが好きなので、嬉しかったです!。
 
それぞれのキャラのキット(イベントでも販売されたもの)が、今も私の手元に販売品とは別に10個ずつくらい譲っていただいて保管してある。

実は私は『魔娘ティケ・フィギュア』はキット状態のまま完成させていなかった。
妖精を彷彿とさせる4枚の羽根の取り付け方や、キットとして組立も塗装も「そこそこ技術の要る」中級者以上向きのキットだからである。
(このキャラ、「妖精羽根」があるからと言って、ティンカーベルみたいなマイクロ・キャラではなく、普通に身長156cmくらいはある、等身大の女の子キャラなのだ。)
 
「蒼龍」氏の塗装もいい味を出していて、顔なんか、1/8スケールの割には、鼻は昨今の萌えキャラにありがちな、「ちょっぴり隆起した尖った鼻(記号的な造形)」ではなく、なんとなく可愛い鼻の穴まで上品に感じられる、リアルな作りになっている。 
 
ただ、塗装は経年褪色しているし、基本、肌色や甲殻プロテクター辺りはグラデーションのない単色塗りでちょっと淡泊な感じ。それに肌色も白くなっていらっしゃる。(髪の塗装は凝っていて、バストの艶ありパール塗装は素敵だ。)
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なので、この際、「ティケ」の補修ついでに、もとの「塗り」を生かしながら、私の流儀でリペイントしてみよう。
 
オリジナルの塗装を完全にリセットしないで、「プラス」する感じなので、今の私の絵柄とも、少し違う。どちらかというと、あの頃を意識して塗る。
 
こんな感じ?。肌色の彩度をUPして、目は上下睫毛の輪郭の描き足しをして、
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髪にはパール塗装で「ツヤツヤ」てかる感じにする。
頬のマーキングの色もピンクに変更した。
口元も牙が分かるようにはっきりと塗装。
 
もとの造形が良いので、なかなかにサマになる。
 
ポージングの安直さは、当時に依頼されて描いた、私のフィギュア用のデザインが悪い。
アマチュアのディーラーさんに高度なものを要求しては酷だと思って、テーマ性のない簡単なデザインにしてしまった。
 
出来た造形を見た当時、これなら、もっと艶めかしい女性的なポージングを要求しても、蒼龍さんは応えてくれていたのではないかな?と、今さらながらに思っている。
 
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新作は、新鮮で大胆なアプローチになることを良しとするが、どこかしら過去作品へのオマージュは繰り返し、なんらかの形で、そこかしこの要素に再生産されていたりするものだ。
 
コミックもフィギュアも同様です。        
    
私は造形氏「蒼龍」さんのファンでもありました。
で、自分のキャラだし、「私が、塗れば・・・」というアプローチも「あり」かと。
  
止まってしまうものなんて、クリエイターの世界にはありません。
               
作る気持があれば、いくらでも新鮮な命は吹き込められます。    
              
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