アニメ『ミチコとハッチン』

アニメ『ミチコとハッチン』、現在テレビで放送中である。
 
かなり尖っている内容だ。
 
マングローブ作品。(この制作グループは、こういう先鋭的なアニメを好んで作っている。)
『サムライチャンプルー』とか 『エルゴプラクシー』も同じ制作会社の作品。

・・・ 『エルゴプラクシー(Ergo Proxy)』に至っては、精緻なイラスト・クォリティの「絵」が、なめらかに動画しているので舌を巻いてしまう。(ヒロイン、リル・メイヤーのクールな格好良さなんか、超、私好み!。なんという画力!。ただし、ドラマの雰囲気、スタンス、その「とっつきにくさ」というか、孤高のグレードっぷりは尋常ではない。・・・これは視聴者を選びすぎる。)
 
『ミチコとハッチン』も、アニメのクォリティはテレビ作品としては凄い。
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しかも、『エルゴプラクシー』などに比べると、はるかにとっつきやすく感じられた。
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但し、当初に期待させられたハリウッド映画の「ロードムービー」的なノリからは、話数を重ねるごとに乖離していく。(というか、ノリが良さげに見えて、話の帰結するところがあまりにも陰鬱なのである。)
 
最初の(陰鬱さ)マックスは第4話のシナリオだった。
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それなりに景気の良さそうな酒場。
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ショーガールのペペが魅力的。(に、見えた。そういう話ではなかったのだが。)
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ミチコ(VC:真木よう子さん)
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その二人に突っ込むハッチン(VC:大後寿々花さん)【右端、これでも女の子】
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ペペ・リマとハッチンの会話の中に何かが展開しかけて、
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ここまでのノリは大変に楽しい内容だった。
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でも、ペペ・リマの情婦姿の二面性や
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実はミチコとの対比にされているらしい彼女の演出が「?」でして・・・。
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この二人の姉妹を殺す必要があったのか?、この話は。
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誠に、この話数が終わると非道い虚無感に襲われる。
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ラストが本当に非道い。
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これは、なんだろうか?。
(このラストに至る「ミチコ」の絡み方や挙動、心理、言い訳も、不可解でがっかり。)
率直に言って大鬱になる。
 
どなたかの(この話数の)ブログ感想で、同じように銃を構えても、前半で「ラテン系の能書きばかり並べて、ミチコを撃てない(撃つ気のない)、ギャング団の小狡い大人のボス」と、ラストで「無言(完全なるディスコミニュケーション)のまま、ぺぺをいきなり撃つギャング団の使い走り~ストリート・チルドレンたちのトリガーの軽さ」の対比が凄い、などと妙な演出の凝り方を褒めていたが、そこ(そういう演出の凝り方は)、褒める所と違うし・・・。
 
私が放送(シリーズ)の完了していない作品に触れて、少しネガティブな感想を書くのは珍しいケースだ。

・・・それは、技巧やセンスは群を抜いて素晴らしいのに、毎回のシナリオや演出に共感出来ないもどかしさが多々あるからだ。
 
でも、どこかで「ミチコ=絶対自由に生きるセクシー・ディーバ」と冠しているフレーズを堪能させてくれる展開に、いつかなるのだろうな、と期待しながら見ていこうとしているのだが。
         
その後の展開も、どんどんナーバスになっていく。
(キャラクターのやらかすことの深刻さに比べて、その酷薄さを演出するところの「声優陣」の仕事が・・・、いやはや、なんとも。・・・いわゆる、本職の声優さんたちではないし。)
       
・・・・・・・・・・・・・・私は悩んでいる。
   
イヤなら見なければいいのだが、見てしまうのだ、このアニメ(笑)。 
 
完全に興味のないジャンルのアニメ作品ならスルーで良いのだが、「いいのになぁ」と思えるファクターも多いから始末に悪い。
色々と勿体ないというか、なんというか。
      
なにせ凄いのである!。
動画センスや「絵」の魅力は!。
                    
どうにかエンディングまでに、私に謝らせて欲しい。 
        
「馬鹿な途中感想を述べてしまいました。」と。

Michiko to hatchin opening  
 


阪神大震災から今日で丸14年。

午前5時46分。 
 
黙祷。  
 
・・・15年目に入った。
 
あの時、
 
なにもかもが押し潰された。
 
延々と町が燃えました。
 
大地が割れていました。
 
見慣れた町並みが、異形な光景になっていた。

この目で見た。場所によってはイヤな臭いもあった。
 
水が出なかった。ガスは真っ先に止められた。
 
1ヶ月、2ヶ月。
 
冬空に空気が乾いて寒かった。

火災のなかった場所の空気は澄んでいるのに、何かが澱んでいた。
 
どーん!、という大きな余震が何日も何日も何十回も続いて・・・とても、怯えた。
 
あの時、1995年頃は、テレビアニメでは「新世紀エヴァンゲリオン」が放送された年だし、怪獣好きの私には、「平成ガメラ映画」の第一作目が公開されていた年である。
       
でも、当時は神戸市在住の私には全くそういうものが見られなかった。
というか知らなかった。
そんなものどころではなかった。       
    
数年あとで、それらの作品の面白さを知った。
 
後年、おおいに楽しんだ。(エヴァは終盤、明らかに「?」だったけれど。現在、ポジティブな方向で劇場版が仕切直されているようで、なによりである。)            
                                 
実は、娯楽、エンターテイメントというのは、本当の被災地や戦火の下にあるリアルタイムの住民の前では「無力」なのである。
 
見事なまでに「無力」なのです。
    
私がネガティブな作品を昔以上に嫌うのは、そういうことである。
  
(要素や問題として「ネガティブ」なものがあるのは一向に構わない。カタルシスだし、ドラマチックだし。・・・でも、受け皿やフォローが出来ていない作品。総論としてのエンディングまでに救いのない作品はダメです。)
                                                
                            
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