モデル、もしくはパーツ・タレント

「モデル、もしくはパーツ・タレント」というのはプロ・モデルの話ではない。
 
例えば下の写真は何か?
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若い女性の右手である。
(背景は、我が家のとっちらかった台所が写っているのでボカした。)
 
意味不明のポーズだ。
なんで、ペン軸を持ってポーズしてるのか?。
 
私は注文をつける。
「いや、俺のイメージでは、そんなふうにグラスの首は持たんだろ?。」
「どうすればいいの?。」
「いや、やはり女の人は小指を立てて・・・。」
「じゃ、こう?。」
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「そうそう。」
「・・・、あのね。こんなことしている女なんていないわよ。思い込みで演技つけないでよ。小指を立ててる女なんて今どき・・・。」
 
この状況を説明すると、こういうことだ。
これは、私たち絵描きは、漫画やイラストのデッサンをするときに「微妙にアングルが分からなくなる」ことがある。
ことに、手の、指の演技付けは、なんぼでも適当にそれらしく描けるし、いったんリアルに描こうと思い始めたら、モデルがないと、もう、頭の中だけではデッサン出来なくなる。
 
そういう時は、やはり観察する。
モデルを捕まえる。
私は男なんで、女性の仕草やフォルムは、本当にモデルがないとまるまるウソを描かざる得ない時があるが、モデルがいるときは嫌がってもやらせる。
 
「・・・でも、これ、ペン軸だし・・・。カクテルグラスを持っている雰囲気なんて、私イメージ出来ないよ。」
「俺がイメージするから、貴女は何も考えなくてよろしいです。そこまで求めていません。」

よしよし、と思いながらカクテルグラスを持っている女の子の右手を「この写真をもとにして」描きおこす。(でも、この時は彼女の申し立てた「小指を立てるのはニューハーフ」理論に負けて、資料として使ったのは最初のポーズの方だったりする。)
 
漫画家、割と地道な努力をしています。
 
モデルにされる周りの人々に迷惑をかけながら。(婦女子がいなくて女性の様子を描きたいときは、男にやらせて女の肢体として脳内変換する場合もある。男でも「痩身」で線が細ければ、結構役に立つ(笑)。)
 
漫画やイラストの中に、妙な説得力のあるデッサンが混じっていたら、けっこうモデルがあると思ってもらってもいいかも。
 
で、絵描きは学習能力があって、ちゃんとモデルを1~2回デッサンしたら、次からはモデルなしで描けるし、応用もきくようになる。 
  
もっとも、こういうことは人による。
適当に「らしく描ける人」は、それが才能だから、こんな努力はいらない。
 
私は凡人なので、モデルが要ります。
 
ちなみに今回は、お洒落なカクテルグラスが我が家にはないというので、ペン軸を持たせたオソマツでした。
 
私は凡人で、平民なのである。
   
ルネッサ~~ンス♪(笑)。         
          

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by PINKNUT_INC | 2008-11-10 21:51

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