アニメ『あずまんが大王』-THE ANIMATION-

アニメ『あずまんが大王』のレビューです。
 
原作を知らない人にはタイトルだけを見ると、どういうジャンルの作品なのか、予想がつかない。
 
でもユニークなタイトルに違わない、独特のリズムの展開、セリフや絵のアンサンブルに魅了される。
アニメ版においては、BGMの栗コーダーポップスオーケストラが強力な波動を発していて、なおさら惹き込まれる。

女の子たちの、高校生活の四季と3年間を、なんとも軽妙に描ききった名作です。
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ここからが、主要な登場人物の紹介なんだけれど、みんな画面に書いてる。
ヒロインたちの担任教師で、問題教師。↓
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楽だから、このままキャラ特徴のみ書きます。この子は「暴走バカ」↓
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この子は「ダイエットが気になる秀才」、ツッコミ役だけど暖かい。↓
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クール。しかし「可愛いモノ」をこよなく愛している。173~4cmの長身。↓
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名字がない。「榊さん命」な女の子。(ちなみに榊さんには名前がない。)↓
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10歳にして飛び級で高校生になった天才。でも、あまりにも性格は愛らしい。↓
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春日 歩(かすが あゆむ)ちゃん。なぜ、この子だけ名前紹介したかというと・・・。↓
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転校生で、本名で呼ばれるのは最初の自己紹介の時だけ。
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大阪から来たという理由だけで、その日に「大阪」と渾名(ニックネーム)が決まる。↓
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隣のクラスの神楽さん。2年生になってからヒロインたちと同級生になる子。↓
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体育会系、水泳部の神楽さんはスク水焼けがビキニにみずみずしい。で、女の子たちの姿勢スタイルが、妙にリアルな立ち姿。~モデル立ちを絶対しない。
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同級生なのにこの身長差。ボディーラインの差。でも、級友。
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体育祭に熱狂応援するみなさん。このアニメは皆が主人公格。
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それにしても、「目が点になる」表現を「目がつぶらな白目になる」表現で多用。
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これは、「あずまんが」が先駆なのでは?。
茫然自失。~そこまで行かなくても、呆れたとき。悲しいとき。凹んだときに有効な漫画的な『記号』としての目の表現。(それまでは、意外とこれはなかった。ショックで「白目」は昔からある表現だけれど、ここまで上手く記号化されていなかった。)
「あずまんが」以降、みんな(描き手側はプロもアマも)この「目が(真ん丸に、あるいは楕円に)白くなる」は真似てしまう。私も自作品で、この「目が白」表現はパクった。そんだけ強力でユニーク。
 
「あずまんが」には、この他にも、巧みに記号化された漫画的に新鮮な表現が多い。
これは原作者のオリジナリティであり、才能である。他の描き手が、知らないうちに真似てしまって憚らないほどの定着性さえある。

良識派教師「にゃも先生」【左】に比べて、ゆかり先生【右】は破天荒。
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型破りというより掟破りで滅茶苦茶。ゆかり先生のキャラは素敵。
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修学旅行の「沖縄」も印象的な好編話数だったけど、沖縄の「ちゅら海」でスキューバを堪能するみなさん♪。
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ちゃんと取材したと思われるロケーションが秀逸な話数でした。

~やがて、高校生活の3年間を無事に卒業して巣立っていくヒロインたち。
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変化球だらけにみえて、これほど爽やかなまとめかたは、もはや感動。
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恩師に、学舎に深く深く礼。・・・なんか、もう、せつないくらいに良いシーンです。
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絵とお話しの間合い、そして音楽の魅力。
良い意味で、脳みそが「ぐだんぐたん」になってしまって、心地よいトリップをする。
 
それでいて、郷愁や感動があるのだ。
 
夕焼けの町や、朝の鳥の声、女の子たちの吐息の暖かさまでが独特の間合いで描かれている。
男女共学なのだが、男の子が絡む描写はほぼ皆無に近い。(なくもないが、恋愛ストーリーは完全皆無。~強いて言うなら、かおりんの「榊さんラブ」がそれ。)
 
メインヒロイン6人+α(アルファ)を中心とした描写だけで、学園生活の豊穣な「まったり空間」が成立しているのだ。
 
このアニメ作品、2002年の放送時当初の形態や、その後のメディアの露出の仕方は、様々なスタイルを経ている。(らしい)
私は、普通に30分枠にまとめられた、DVD版とほぼ同じ形態に完成したスタイルで関西での放送を楽しんだので、1回の放送で、タイトル付きのエピソードが何個も入っているスタイルがユニークだけど自然に思えた。
(いちばん最初はタイトルごとの「ショートストーリー」で、月曜から金曜の帯放送されていたという事実の方が、むしろ不思議な感じだ。)
 
ちなみに、大阪こと春日 歩(かすが あゆむ)ちゃんについて説明補足しておくと、関西人には確かにこの子のタイプもいるのだ。
歩ちゃんのような思考回路で、まったりと考えて話をする関西人というのは、私の知り合いにもいるし、身内では叔母の一人が「のんびりテンポの大阪弁」で話をする。(電話でも同じ。)
いつでも「ゆったり」なので、会話しているとこちらがぐだぐだになってしまう。
関西人、関西弁を血に持つ人が、皆ツッコミ役で早口で、ああ言えばこう言うタイプばかりではない。(まぁ、関西人の8割は、ほぼ「けたたましい」本性があるのは、関西人の私も認めるところだが・・・(笑)。)
 
歩ちゃんタイプは、漫画ネタではなく、マイノリティだけれど実在します。
 
とにもかくにも、ヘンなアニメとして、ある意味「正攻法の学園生活もの」としても、特筆されるべき大傑作だ。
 
未見の方は、ぜひご覧になってみて下さい。

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Commented by アニメ・マスター at 2008-09-18 11:54 x
レッドカード!(もう少し自重しましょう。)
Commented by PINKNUT_INC at 2008-09-18 18:32
\(o ̄∇ ̄o) ハーイ
Commented by inakajazz at 2008-09-18 21:19
長いですね。
でも・・原口さんのお陰で・・
この「あずまんが大王」を知りました。
とっても・・いい・・作品です。
おおさかさんの「きゃら」大好きです。
もっと・・多くの人に見てもらいたいなあ・・
そう・・思ってます。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-09-18 23:05
inakajazz 様
はいはい、ど~も。
画像を40枚以上並べたのが、どうも不評なので半分以下に減らして、再編集しました。
inakajazz さんからの、本作をご覧になられた、最初のリアクションが記憶に新しいです(笑)。大好評でしたね。
エポック・メーキングな作品です。・・・笑いと感動と心地よいエモーションが溢れています。
Commented by ガンダマン at 2008-09-19 00:33 x
映画版は、話はもの凄いダイジェストなのでイマイチでしたが、
画に関してはキャラデザ&作画監督の加藤裕美さんの女性らしい線や動きが良かったです。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-09-20 05:03
ガンダマン 様
えっ・・・?、「あずまんが大王」って劇場版があったの?。
ひょっとして、あの「5~6分の短編」のこと?。
そ、それとも、2時間枠クラスの劇場版があったのだとしたら、・・・それ、私は知らないです。・・・見てみたい。
  
もし、「5~6分の短編」が"ムービー版"ということなら、なるほど、書き下ろしの絵柄が本当に可愛い。・・・ただ、なんか、榊さんは、榊さんじゃなかったけれど(笑)。乙女すぎて・・・(笑)。ちよちゃん、大阪、ともちゃんは可愛いらしかった!。
Commented by ガンダマン at 2008-09-20 09:37 x
その短編のことです。
女の子キャラの絵や仕草は可愛かったのですが、妙にリアルになった忠吉さんに違和感がありました。

すっかり黒歴史化されていますが、
1話だけ製作されたwebアニメ版あずまんが大王もありますよ。
Commented at 2008-09-20 13:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-09-21 01:57
ガンダマン 様
有り難うございます。了解出来ました。
ホントですね。犬の忠吉さんが・・・らしくない(笑)。
 
ちなみに情報を受けてすら「webアニメ版あずまんが大王」も見ました♪。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-09-21 02:01
非表示コメント 様
まことに面白い企画でありました。(^-^)
 
ところで「あ××んが2」、見てませんです。よしなに。

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