猫の恩返し

アニメ『猫の恩返し』を見た。
 
皆さんもよくご存知のように今夏、ジブリ作品の最新作「崖の上のポニョ」が全国ロードショーとなるので、その公開に合わせた、いつもの過去作品のテレビ放映があった。(集客のための恒例行事だよね。)
 
今夏は、豪華に3週連続で、先週に『猫の恩返し』を放映して、今週は『ゲド戦記』、来週は私がジブリ作品の大傑作だと思っている『となりのトトロ』だ。
 
で、アニメ『猫の恩返し』は、今回でテレビ放映が2度目くらいじゃなかったろうか。
お恥ずかしいが、劇場公開も、前回のテレビ放映も未見で、今回が初めての鑑賞だった。
 
当時、宮崎駿さんの「ジブリ作品」的な絵柄やストーリーの作り方の中では、けっこう異質な作品というイメージがあったが、ちゃんと見てみると、これがかなり面白い作品だった♪。
(オープニング~ヒロイン母娘の「慌ただしい朝の食卓風景」をじつに小気味よい動画力で見せてくれるあたりから「さすが」のクォリティ。) 
私は好きです。この作品。

とりわけ、ツボにハマッたのが「猫の提灯行列」のシーン。
幻想的とか、奇妙と言うより、猫のシークレット・サービスみたいなのが登場。(黒いスーツ模様の猫たちね。)
c0137122_657518.jpg
行列の邪魔になる、一般の野次馬野良猫を蹴散らすシークレット・サービス猫。
c0137122_6572282.jpg
その乱暴なガードぶり。必殺「猫投げ」!。・・・『プッ』と吹きだしてしまった。
c0137122_6573820.jpg
で、行列の主役の「猫王」のVCが(故)丹波哲郎さんなのだ。感慨深い・・・。
c0137122_6575131.jpg
ヒロインの女子高生ハルちゃん。独特な絵柄だけれど可愛い。
c0137122_658883.jpg
「猫の国」で猫化してしまった絵は、ある意味ますます可愛い。
c0137122_6583053.jpg
流行りの「萌えキャラ」風味にデザインされていたらフィギュアが売れたろうな。
c0137122_6584652.jpg
でも、この絵だからこその素晴らしい魅力を放っている♪。
 
劇中の猫の国の水先案内人(猫)キャラが、意外な言い回しのセリフを吐いていた。
強引に猫の王子の花嫁にされかかって、拒否するヒロインに向かって、
「いわゆるひとつのマリッジ・ブルーですにゃ?」、と発言している。
 
「いわゆるひとつの」というフレーズは、後年のアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』で、
「いわゆるひとつの萌え要素」という名言があるのは周知のことだが、アニメ『猫の恩返し』のこのセリフの方が、『涼宮~』よりもずっと早い登場なわけだ。
『涼宮~』のアニメではなくて、原作小説と比較しても、まだ『恩返し』の方が早い。
 
だから、どうということでもないが、油断して見ていたので「想像していたより、ず~っと面白かった!」。
というのが、アニメ『猫の恩返し』の私の感想だ。
 
・・・じつは、先述した通りに、(昨夜のことになるが)アニメ『ゲド戦記』を見たから、なお『猫の恩返し』のエンターテイメント性が光る。
 
アニメ『ゲド戦記』も今回が初見だった。
私は天の邪鬼な気質も少しは持っているので、あれほど世間で酷評されていたジブリ版『ゲド戦記』、「・・・いや、じつは世間が間違っていて、本当は面白いのかも。」と期待して見たのだ。
 
だってジブリ版『ゲド戦記』の予告で「テルーの唄」を最初に聴いた時に、「宝石のようだ」と思って、もうそれだけで感動したからだ。
 
はたして視聴後の今の感想としては、アニメ『ゲド戦記』に関してはノーコメントで・・・。
(世間の反応の方が詳しいし・・・。個人的にもノーコメントということで。)
  
アニメ『猫の恩返し』が紛れもないプロ集団の演出による傑作だということに、あらためて思い馳せる次第です。
[PR]

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by PINKNUT_INC | 2008-07-12 08:04 | Comments(10)

Commented by inakajazz at 2008-07-12 08:14
そうなんですよ・・いや・・ほら・・私は、この映画は、音楽から入ったのですが。「いわゆる・・」は、こっちの方がはやいよねって思っていたんです。言い回しといましょうか。誰も指摘してくれなかったので。絵柄もあくまで、時流にのっていないんだけど・・ちょっとノスタルジックな雰囲気を私は感じてました。
Commented by saronpaman at 2008-07-12 15:26
どうも~。私もこの猫の恩返し好きですよ。一時期ジブリは、色んな監督に、こんな感じで、宮崎キャラ以外のを作らせてたんですけどねぇ。
Commented by cyah at 2008-07-12 16:40 x
個人的には近年のスタジオジブリ作品で、一番「宮﨑 駿監督作品」らしく見えてしまう作品です。ちょっと皮肉なことですけどね。(一応「企画」は宮﨑 駿監督になっておりますが。)
Commented by m&o at 2008-07-12 23:49 x
私は、今の国内アニメ業界を支えているのは、ジプリであり宮崎駿監督だと思います、宮崎監督が業界から消えてしまってジプリも無くなったら今の現状では、完全に駄目になって消えていくでしょう!

以前に、アニメーターしている知人おりましたけれど本人、言うには「ジプリは、萌え、も、エロ、も無いから将来性無いね!」と、言ってましたよ、某大手アニメ会社に勤めてる人ですが、こんな方がアニメーターしている様じゃ、この会社自体が将来性無いと思いましたよ
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-13 08:03
saronpaman 様
面白いですよね『猫の恩返し』♪。
ん~、そうだなぁ。
あとはジブリ作品て、なんと言っても後継者が問題かな・・・。近藤喜文(こんどう よしふみ)さんが間違いなく御大たちの次に来るジブリの超実力派だったのに40代で他界されてしまいましたしね。(近藤さんは「火垂るの墓」の作監や「耳をすませば」の監督をされていた。アニメ「名探偵ホームズ」も近藤さん作監の話は作画が良くて安心して見られた。)
本当に残念です。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-13 08:03
cyah 様
ご感想、なるほど、そういう見方もありますねぇ。
でも、『猫の~』は、監督や脚本を調べてみると、森田宏幸さん(監督)、吉田玲子さん(脚本)だと分かりました。他のアニメ作品でも優秀な仕事をされている、一流のクリエイターです。安心して見られるハズですね、やっぱし。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-13 08:10
m&o 様
そうですね。ジブリ作品は、単に「いいアニメ」という呼ばれ方ではなくて、「いい映画」という賛辞をされます。(「となりのトトロ」と「火垂るの墓」が同時公開された辺りからかな。)
つまり、アニメという表現メディアの格上げをしてくれました。
そういう意味では、これからも業界を牽引してほしいと思います。世界が期待していますもの!。
 
でも、まぁ、ジブリ作品とは違う畑からも「才能」は百出していますし。(先日、m&oさんも支持していた「エルフェンリート」は、たとえば絶対にジブリで手がけてくれるハズはない種類の作品なわけでしょ?。だったら、他のアニメ会社やクリエイターが作ってくれなきゃね。)
 
たとえば、「宮崎作品を別にお手本にはしない」と、いうような意味のことを言っていた、細田 守監督のアニメ『時をかける少女』はとんでもない名作でした。
        
そういう風に、私たちは色々なものが見たいし楽しみたい。あらゆる可能性。
 
ジャンルに貴賤なし。
「名作」も「萌え」も「エロス」も含めて、各ジャンルにおいて一流か三流か、という格付けの差はあるだろうな、ということだけですね。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-13 08:31
inakajazz 様
「いわゆるひとつの・・・」は「猫の恩返し」が最初でしょう。
どういうジャンルに限らず、「作品」て、リアルタイムな評価が全てではない場合がありますね。
でも、今は見返す手段があるから再評価のチャンスもある。
残念なのはDVDなどの「メディア」媒体になっていない作品で、今、見直したいものがたくさんあるということです。次はブルーレイという時代が来てるのに・・・。VHSテープ時代に置き去られた作品にカムバックしてほしい。
Commented by m&o at 2008-07-15 03:42 x
ジプリが、アニメ業界を牽引していると思えるのは、同じでありますが、、、国内のアニメが駄目になっていると思えてしまうのは、数をあげれば、色々とあると思います

日本のアニメ技術は、素晴らしいのに、その素晴らしい物を誰も見向きもしないで、くだらない物ばかりを絶賛しているのが、今のアニメファン現状な気しますよ(^^;;

まぁ~、ここのブログでは、まだアニメ作品評価をしてくださっているにあたって、多少、高くもあると思いますけれど、、、
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-15 05:51
m&o 様
まぁ、私も書きたいことを勝手気ままに書いているだけですが。
楽しんでます。(それは私の自由な意見です。)
 
「自分の名前」でサイトを立てて語っている限りマナーとしての気は遣っています。
 
大枠として褒めることが基本です。
 
それでも尚、よほど、第三者や権利者に具体的なご迷惑をかけ、正規なルートからもクレームがついたら、載せている記事も画像も大編集か、あっさり全削除となります。

<< 涼宮ハルヒの憂鬱 ちっちゃな雪使いシュガー 3 >>