ちっちゃな雪使いシュガー 3

アニメ『ちっちゃな雪使いシュガー』のレビューの続きで、これが「まとめ」です。

『ちっちゃな雪使いシュガー』は、テレビ放送全24話と、約1年半後に「特別編」として25話、26話がBS-iで放送された。
シリーズとしては、だから全26話として捉えるのが正しい。

というのも、「特別編」前・後編という形で作られた25話、26話は後日談とか、単なる挿入話ではない。
 
・・・いえ、この2話は独特な構成で、本編24話の「後日談」として~本来、本編の中盤から終盤の間に入るべき学園生活のエピソードを「回想する」~という話になっているが、本編の最終話となった第24話を見事に補完する、本当の意味での「最終話」を見せてくれる。

だから、本編24話だけを見て、「特別編」25話、26話を見そびれてはいけない。
全26話を見てこそ完結するシリーズであります。

雪使いシュガーの「季節使い」を表現する描写は、横笛を吹くスタイルで。
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終盤は、見ていて胸に迫るシーンがつるべ打ち。・・・シュガーの(本気の)涙。
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大人でも哀しい出来事が人生では山ほど起こるが、思い返せば、大人になってからでも、小さな子供の頃に迷子になった時の不安や、ひとりぽっちになった時の悲しみ、とんでもない失敗をしたことに気が付いた時の狼狽、・・・子供の感性は大人の何十倍も繊細でストレートだ。
誰でも子供の頃に感じた「不安や悲しみ」を思い返すと今でも切なくなるなるでしょ。
大人が感じるそれとは、もっと違うステージにある純粋な「心の揺れ」であり、それは時が過ぎるとオブラートに包まれ記憶の底に隠れてしまうが、このアニメでは、そんな「やわらかな心」を大人の視聴者にまで思い出させてくれるシナリオ・パワーがある。(声優陣の演技が素晴らしいことも特筆しておく。)
 
子供の良い情操教育にもなるし、大人の琴線にも触れる描写がある名作ですよ。
人間の心の成長というものがちゃんと描けている。

ところで、ヒロイン二人(いわずもがな、もう一人のヒロインはシュガーね)のうち、人間の少女サガの方には、ライバル役的な存在として、グレタという少女が配されるが、DVD版のスタッフ・インタビューやナレーションなどの特典映像を見ていると「スタッフに(影のヒロインとして)いちばん愛されたキャラ」なんだそうである。

なぜなら、お嬢様タイプのライバル・キャラというのは大体、高飛車で嫌味なキャラに設定されるのだが、グレタは第1話の初登場シーンからボケまくっていた。(どう、ボケまくっていたかは、万が一の未見の人のためにヒミツ(笑)。)

グレタはお嬢様だから高飛車なんだが、いつもいつも言動がどこか抜けているので、可愛いのである。
それはこの子が「じつはとてもいい奴」だからである。
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ライバルと言っても、グレタが勝手にサガをライバル視しているだけ。
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グレタはサガのことが大好きなのである。(かまってほしいからライバルになる。)

本編の終盤ではヒロインのサガをさしおいて、グレタが大活躍すると言ってもいいくらいな「いい奴炸裂」キャラになっている。

「特別編」では、少し成長した16歳くらいのサガとグレタたちの姿が見られる♪。(本編の24話分では、サガたちは11歳くらいの設定~シュガーたち「季節使い」の見習いは9歳ぐらいの設定らしい。)
 
ショートカットになった16歳のグレタは、私としてはとても好みであります♪。
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(影のヒロイン)グレタというキャラクターにも注目しながら見ていただきたいアニメですね(笑)。
 
ところでもっとも肝心なキーワードを述べていなかったが、「季節使い」の妖精たちがたくさん登場する作品だが、これら妖精たちを見ることが出来るのは、メイン・キャラのなかではサガだけというのが、いちばん大きなファクターだ。
 
その「見ることが出来る」、「感じることが出来る」という"チカラ"が、本編24話目の(暫定)最終話、そうして全26話を通して感動的なラストの二言への布石として用意されているので、興味を持たれた方は、貴方の「心の感動ライブラリー」に加えていただきたい作品ですよ、というのを今回のレビューのまとめとします。
 
既によく知っておられる方は、たまに見返してみましょう♪。
(今の世の中、殺伐としたニュースが多いから・・・。「ちっちゃな雪使いシュガー」はシュガー・ドリームな話だけじゃなくて、意外なことに「経済的な苦労」にも触れているエピソードがある。人の「死」も語られている。どんなに悲しいことがあっても、それでも、世界はこんなに「美しくて素晴らしい」ということを胸を張ってテーマにしている。・・・そんな秀作です。)
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Commented by inakajazz at 2008-07-12 08:24
こういゅう・・アニメ・・少なくなってきましたね。私は、ここでは・・すっかりエロキャラですけど。汗。でも・・夢と希望・やはり大切ですね。押し付けない・・程度・・で・・なんですけど。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-13 08:26
inakajazz 様
いや、胸を張って「自分の楽しみ方」をしましょう!。
それがエンターテイメントの、あるべき受け取り方です(笑)。
Commented by 鷲羽 at 2009-12-05 20:54 x
お邪魔します^シュガーが終わってだいぶ経ちますけどいまだに私の心の中にも季節使いが生きてます。ARIAも素晴らしかったですけれど80年代とかは心にずっと残る名作アニメがたくさんありました。最近は安易に萌えに走ったり原作をアニメにするだけとか。ついていけなくなった(年とった)だけかもしれませんけどね^^;
Commented by PINKNUT_INC at 2009-12-05 23:55
鷲羽 様
いらっしゃいませ♪。
『ちっちゃな雪使いシュガー』は、いわゆる、コゲどんぼさんキャラでアニメ化されたものの中では、私的にはいちばんに「お気に入り」な名作です。

それは、今のアニメ作品群の中に持ってきても傑出した魅力があります。
作品の魅力というか、クォリティを確立した作品はそういうものです。

>ついていけなくなった^^;

なんて感じることはありませんよ。(⌒▽⌒)
面白いモノが面白いのだし。
面白くないモノは面白くないでいいんです。

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