しにがみのバラッド
2008年 06月 28日
当初はタイトルの印象から(例によって予備知識がなかったので)、なにか陰鬱な要素とかがあって重いはなしなら見たくないなぁ。・・・と、知人に紹介されたときにはすぐには見なかった。
ちょっと、こちらのテンションが「何見ても平気。刺激的なモノも大丈夫。」という気分になったときに、ようやく見た記憶がある。
見てみたら、これが予想に反して、なんともリリカルでメランコリック、そしてセンチメンタルな愛おしい内容だった。
でも哀しい要素はある。「しにがみ」の話なので「死」がテーマのひとつだからだ。
しにがみモモは、寡黙キャラの範疇だし、いささか消極的なお節介屋さんではあるが、ものがたりの強引な牽引役ではない。ドラマは各話の登場人物達のストーリーである。モモは介添人にすぎない。
アニメ版のエピソードは全6話というショート・シリーズ。
6話のエピソードがあり、毎回、エピソードによって登場するキャラが変わる。一話完結の構成。
モモは「しにがみ」というより、人の魂に寄り添う天使のような優しさがある。(「天使というのは、体(てい)の良い死神のこと」というフレーズは、私が8年前の自分の漫画~『シスターヴァイス』でとあるキャラクターに語らせたセリフだ。なんだか、それを逆パターンにして具現化してくれたようなキャラでいい雰囲気。)
つまり、しにがみモモはMC的な役所といった感じ。そして『泣き虫』なんである。
(強いて言えば、6話だけでは物足りない。)
ライトノベルが原作だそうで、原作はもっとシリーズ展開しているそうだから、アニメも同じスタッフで続編を期待です。
(その場合、スタッフ・レベルは下げちゃいけません。・・・というか、そういうのは景気不景気や予算の都合で、その時のスタッフの力量の反映ではなくて、企画運営の政治的な問題で抗えない所があるんだろうなぁ。・・・前回にレビューした「GUNSLINGER GIRL 2」とかの例ね。この時のスタッフも、予算とかスケジュールとか、潤沢なゆとりがあればもっと力量発揮出来たのかもしれないね。舞台裏の事は分からないけれど・・・。)
しにがみのバラッド~OP
by PINKNUT_INC | 2008-06-28 01:26 | アニメ