GUNSLINGER GIRL 2

GUNSLINGER GIRL 2~アニメ『ガンスリンガー・ガール』第二期を見た。
 
『ガンスリンガー・ガール』第一期とは、スタッフ陣容、声優などが総入れ替えになっていた。
別物の作品である。視聴者の中にはひょっとしたら第二期目の絵柄に好感を持つ人もいるのかな?、とは思うが、誰が見ても第一期のクォリティからは「動画力」において格段に次元が低くなっているのは隠しようがない。
(そもそも原作の絵柄を意図的に変えているのは、原作者はどんな気持で見ているのだろうか。クレジットに原作者が「監修」として入っているが、揉めなかったのかな?。)
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こういう静止画で見比べる以上に動きの粗や、演出力の低下、レイアウトの拙さが動画では顕著に写る。
だけど、ストーリーやキャラクターの配置には惹かれるものがあるので、見だしたら止めるわけにはいかないのです。
全13話を見届けました。

第二期のトリエラ
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下は第一期のトリエラ
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第二期のヘンリエッタ(~アップで見ると可愛い。でも第一期とは別人)
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第一期のヘンリエッタ(絵柄の好みは人それぞれだろうが、上の絵とは別人)
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やはり第一期のクォリティが凄かったということばかりが印象に残ります。(第一期の演技付けや、動画レベルが見事なのだ。・・・知人が評していたけれど、第一期の少女達は、その演技に「透明感」があったのに、第二期の演技は皆、やけに俗っぽいのです。・・・これは男性陣も同様に深みが無くなってしまっている。)
 
主役の軸が移り変わるのも不思議な感触だ。これに関しては、原作がそうらしいから、そういう描写になるのだけど・・・。

その第二期の主役に据えられたトリエラ(殺し屋の少女たちの中では割とお姉さん各で、情動が第一期の時から普通の女の子っぽい)とピノッキオ(一応、仇役?の少年、ということになるのかな。・・・このストーリー、そもそも善悪で論じる枠はない作品なのだが。)が、主役というほどには機能していなかったのが残念です。
これはアニメのシナリオライターと演出家の責任かな。
 
第一期のメインだったヘンリエッタ、・・・脇役になってしまって活躍しない。
リコ、残酷な軽薄さが際だってしまった。そういう演出は難しいのだ。「絵」でつける表情とかもだ。
クラエス、眼鏡の女の子。
第一期と演出的に差が少なかったのがこの子くらいかな。もともと「静」のキャラだし。
アンジェリカも少し軽薄に・・・。
 
絵柄で今風に合わせて「明るめ」なキャラデザインをしたのが、そのまま全て演出的にも裏目に働いた感じです。
・・・なぜ、第一期のアニメ・スタッフが、そのまま第二期も製作しなかったのだろうか。
あくまでも私見ですが。 
(別に私はアニメ第一期の絵柄に惚れ込んでいるわけではないのです。原作コミックの「絵」がもっと独特な雰囲気だから・・・。でも、第二期に比べたらステージが違う・・・。第一期は気合いが入っている。)
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第一期のヘンリエッタ、少女(幼女っぽくさえある)にして、「女」さえ演じていた。
 
基本、視聴したアニメの感想を書く場合、私は褒めることからはじめる。
それがしにくい作品は、そもそもレビューしない。 
第一期に触れたから、第二期も触れておかないわけにはいかなった。
 
第二期にも好感を持っておられる人が、この感想を読まれたら憤慨されるだろうが赦していただきたい。
だって、トリエラとピノッキオのキャラ立てや設定、テロリスト・グループのフランカ(=カトリーナ、女性)、フランコ(男性)というキャラクターの置き方、第二期には第二期の「とんでもなく暗鬱なテーマ」があって、これは真正面から丁寧に描写すれば、凄い作品になったろうに。
なんか、消化出来ていないのが惜しくて惜しくて・・・。
 
見終わって、ストレスだけがたまりました(笑)。
 
音楽は良かった。
・・・音楽絡みで、第8話。
クラエスが主役の回。
この話数だけ「フイうち」をくらって印象的だった。
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名曲『スカボローフェア』が大胆にフィーチャーされていて、それがそのままこの回だけのエンディング・テーマになっていたのは心が動いた。スカボローフェアは我々の世代にはサイモンとガーファンクルの『スカボローフェア~詠唱』が馴染み深い。
 
『パセリ, セージ, ローズマリー, タイム』という歌詞の一部は、往年の少女漫画に詳しい私としては、大島弓子さんの(25年くらい前の)漫画に、「麻薬のことなんですよ。・・・あんなに綺麗なメロディで、恋の歌なのに、私、そのことが妙に心にとまって」みたいな意味のことをヒロインが語っていたのが印象深い。
 
アニメの中ではハーブ(まぁ、薬草やスパイスの意味でしょう)と解釈されているし、アイルランド民謡とエンディング・クレジットで紹介されているが、やはり、この話数を見たときは声優さんの女声による「スカボローフェア」も美しかったが、サイモンとガーファンクル『スカボローフェア~詠唱』が、ず~っと頭の中でリフレインし続けた。
 
GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- ED 『Scarborough Fair』
 
・・・で、この第8話のセンスを見て、「これは、このアニメ、これから化けて、凄いラストシーンの感動に出会えるかも・・・」とテンションを上げたから、少し私は今、愚痴っぽくなっているのです。

スカボローフェア(訳詞付) - Celtic Woman

リターンマッチで第三期があるかもしれない。
第二期からアニメ『ガンスリンガー・ガール』を見て楽しめた人は(原作も知らず、アニメ単独作品として見た場合を仮定したら、第二期の作画レベルも動画レベルも頑張っているし悪くはないのだ。ただ、比較しないわけにはいかない前作があるがために悲運な評価をされてしまうのです。)、ぜひ、第一期をご覧になることをお薦めします。
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Commented by inakajazz at 2008-06-28 07:14
確かに違いますね。私は・・感じとして一期の図柄が単純に好きです。単純な思いとすれば・・です。かわいい・・と・・アンニュイの・・違いなのか、どちらもすきなのですが・・ね。残念ながら・・原作を読んでません。これから手をつけてみたいと思います。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-06-28 21:35
inakajazz 様
アニメはやはり、「動画力」でしょうね。
絵柄がどれほど素敵でも、アニメで動画崩壊していると魅力がないです。
逆に「絵柄が好きではないけれど・・・」も、見事な動画を見せて貰うと見入ってしまいます。
背景の美術もそうですね。美しい美術は心を捉えます。
実写映画で素晴らしいロケーションを撮影するよりも、アニメの美術は「手描き」されているという点で、実写以上に視聴者を熱心な観察者にするパワーを持っているのだと思います。
これで好きな絵柄、感動出来るストーリーなら、とりこになってしまいますよね。

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