時をかける少女

先日、アニメ「時をかける少女」がテレビ放映されましたね。
 
今さらの話題ですが、HDDに録画していたのをようやく見た。
これが初見である。(本当に映画館に行かないし、リアルタイムで見ない奴・・・。)
 
予告などの映像で、かなり期待は持っていた。
ただ、今時のアニメなのに「なんで、キャラクターの色指定が各パーツ影塗り無しの1色?」とは思っていたが、見て感心。
よく動かしている。仕草が良い。
美術が劇映画作りのカメラワークと同義か、より以上に良い味を出しているので、濃いアニメのはったりにありがちな三段影とかの塗り分けのないキャラが、なんだか不思議な存在感で際だってくる。
逆説的に背景に埋もれないのだ。(浮いているのではなく、妙なリアリティがある。)
 
京アニ(京都アニメーション)さんなんかの「ストーリーも絵づくりも原作に限りなく忠実に」という方向性とは対局にあるスタンスだけれど、ストーリー的にも素晴らしいアレンジだった。
こういう作品こそ、原作に対するもうひとつのオマージュの極めつけと云へる。
 
おバカなヒロインのクライマックスの泣きシーン。(当然、校舎屋上の泣きシーンは伏線で、川縁沿いでの2回目の泣きシーンがツボなのである。)
あんなに可愛い泣き演技は、アニメで初めて見た。
これも逆説的に、アニメでなければ出来ない演技なんだけれど愛おしくて切ないくらいに「(感覚として訴えてくる)リアル」がある。


c0137122_17203261.jpg
c0137122_1721238.jpg
c0137122_17231147.jpg
c0137122_172223.jpg
c0137122_17214527.jpg
c0137122_17232715.jpg
c0137122_1723417.jpg
c0137122_17235637.jpg


意地になって背中を押す。
去ってしまった彼。
ふいに胸を塗りつぶした哀しみと後悔で振り返るヒロイン。
川縁の土手道、自転車を漕ぐ知らない人の後ろ姿しか見えない。
今しがたまで傍にいた、彼の姿は、もうそこにはない。
小さな子供のように泣くヒロイン。
失って、はじめてた気が付くこと。
とても大切なこと。
 
直球の演技と演出。
何度見返しても泣けるツボです。
ここのBGMの演出と旋律が、また凄くいい。
 
 
個人的には、当初、「主題歌」の映画音楽としての印象が希薄だった気がしていた。
テーマ曲も本編BGMの方も共に、観賞後にリフレインする旋律が強烈には残っていない。
が、実はここがミソ。
映像作品、映画やアニメは「音楽」要素も凄く重要だと俺は思っている。
そういう意味では、アニメ「時をかける少女」の全編に流れる音楽は正攻法でゆったりしていた。
それが素晴らしく好印象であった。(肝心のエンディングロールに流れる主題歌や、歌手の声質は、初見の時にはあまりピンと来なかった・・・。良い歌曲だけれど、なんか薄い、と思っていた。)
 
後日、その当初の印象は間違いだったと認識する。
主題歌「ガーネット」と「かわらないもの」は素晴らしい。・・・ボディーブローのようにあとから効いてきた。
これほどまでに青春をせつなく歌った佳曲・・・、じつに秀逸である。

BGMの方は第一印象から効果的でした。強烈なフレーズ、メインテーマがなくて、ゆるやかなゆるやかなサウンドがメインテーマだったけど、郷愁を誘うことこの上ない。
これこそ、最上質な映画音楽だ。
泣けます。
(主題歌も、管弦楽のオケだけで聴くとさらに素晴らしい旋律が印象付けられる。)
 
かつての原田知世の映画(大林宣彦監督)みたいに徹底的にヒロインを立てる構成(ラストの原田知世のミュージック・クリップみたいになる演出)はユニークだった。
あれはあれでステキだった。
しかし、アニメ版の方も映画音楽として「主題歌のサントラ欲しい」くらいの感じになってきた。
文句なしの五つ星映画だ。
 
まことに面白かった♪。

Kawara nai Mono
         


あ・・・。
阪神タイガース、ようやく勝てた。
[PR]

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by PINKNUT_INC | 2007-09-28 23:21 | Comments(5)

Commented by inakajazz at 2008-07-09 22:25
私も・・つまり・・原田知世が好きで・・この映画にも共通性があるのかな・・程度で見たのですが・・初めて見て・・ありゃって思ったんですよ。でも・・うーーむ。確かに・・原田さんのここのプログ読んで・・見返してみました。なるほど。そうなのか・・実感です。人それぞれの意見があって当然なのですが・・私は・・自分自身の中で・・たっぷり消化する事ができました。ありがとうございます。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-10 21:07
inakajazz 様。
ブログ、遡ってくれていますねぇ。(良い閲覧者様です♪。)
このアニメ『時をかける少女』に関しては、初見の時のこのブログ記事を一部訂正しなければなりません。
ドラマ、演出の素晴らしさは勿論、「弱いかな?」という第一印象だった主題歌「ガーネット」も、この作品に魅了されて見返していると、「この主題歌でいいんだ。切なくていい・・・。」と思い入れが変化しました。
 
・・・ある意味において、原田知世版『時をかける少女』を、作品の完成度においては凌駕しているかもしれない。・・・アニメ版。(オリジナルがあればこそのリメイクなんですけど。リメイクした価値が200%あった、素晴らしい佳編です。)
 
全編に流れるBGMにおいては、もう、ほんとうに胸に染み入ります。
Commented by inakajazz at 2008-07-10 23:57
すいません・・原口さんを・・原田さんと・・間違っていたみたいです。恐縮です。でも・本当・・私は、原口さんの洞察力に・・恐れ入ってます。フィギュア17は・・どうですか・・・今・・ちょいと・・はまってます。汗
Commented by PINKNUT_INC at 2008-07-11 07:18
inakajazz 様
いえいえ。伝わっていましたのでキーボードの打ち間違いなど全然大丈夫です♪。
~ところで「フィギュア17」というアニメは知りませんでした。
Wikiさん(Wikipediaのこと)で調べてから『フィギュア17 つばさ&ヒカル』という正式タイトルを知り、動画サイトで検索したら、面白そうなアニメじゃないですか!。
・・・今度、(私の知人の)アニメマスター氏に伺ってみよう。
Commented by inakajazz at 2008-07-12 08:22
ちなみに・・たまたまなんですよ。フィギュアは・・。で・・原口流検索術を試みて・・ふむふむ・・・つばさは・・苺ましゅまろの・・杉岡役もやっていられた・・「折笠冨美子」さんなのね・・とか・・アルフィーが・・主題歌なんだとか。ちなみに・・アルフィーの桜井さんが・・2002の史記で・・「北のくにから」と「謎の物体X」を合体させたアニメなんですよねって言っていたらしく・・ほほー・・たしかにって・・はまっています。できれば・・合体したときに・・もうちょっと・・コスチュームに色気・・なんて・・。ぜひ・・

<< ブログというものは・・・ ・・・ots >>