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「デアゴスティーニ 1/43 ミレニアムファルコン」の惜しいところ♪

 
デアゴスティーニさんの「週刊ミレニアムファルコン」に関しては、おおむね"ヨイショ!記事"を述べてきた。
 
基本的な大前提として、今回の企画には「賛辞ありき」な立場に揺るぎはない。 
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この企画は、ファンにとっては素晴らしいことだ。販売的にもロケットスタートしたようだし。 
 
 
で、今回は、
それらを踏まえたうえで「どんなものにも弱点や不満はある」ということにも触れておきたい。
 
これらは「憶測」や「杞憂」から成り立っている部分もあるので、指摘点に勘違いがあるかもしれないことを断っておきます。
 
でも、けっこう既出の画像や、先人からの報告から得ている「悲報」ばかりだ。

まず、「デアゴスティーニ 1/43スケール ミレニアムファルコン」は、
『撮影用模型の1/1レプリカ』を謳ってはいるものの、残念なアレンジがいくつかある。
 
そのひとつは、一連の『ダメージ表現のチープさ』だ。
 
以下のような画像の箇所である。

ISSUE 58~59号くらいまで刊行されている、海外版「Build the Millennium Falcon」の船体上面の進捗状況がこんな感じ。
丸型レーダーを据える基部が見えるが、その傍のパネルに7個ほどの黒い弾痕が見える。「北斗の拳」の北斗七星みたいなファルコンの有名な「戦歴痕」だ。
遠目には「ああ、キット版でも再現したのか」と感心してたら、アップで見るとオドロク。

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これは・・・、ダメすぎるだろう。軽い眩暈(めまい)すら覚える。ハズブロのスターウォーズToyでも、こんな造形はしないと思うよ。
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なんと言うか、もう、パーツの「汚点」にしか過ぎない。「なにもせんほうがええ」という日本沈没の名言を思い出す。きれいなままのパーツで出してくれた方がホント良かった。・・・これは1年先行してている海外版の画像だが、おそらく日本版のも、こんな感じのまま発売されるんだろうなぁ。

敵のビーム砲とか攻撃の弾痕なんだから、焼け焦げた感じを演出するなら、雰囲気的にこう↓でなくてはならない。
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アップにするとこういう感じ。(上下↑↓の画像は、1/72スケール ミレニアムファルコン・ファインモールドを"模型マスター"が作ったものを参考画像にしている。)
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スタジオプロップ(現物)画像でもこういう感じ。こうした参考写真で弾痕の位置や数、雰囲気は分かるので、パーツを提供する側が「リアルに作るのがめんどい」とか思うのなら、なんにもしないで資料だけ冊子に載せてきれいなパーツで出してくれた方がいい。
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傷あとはユーザー側で勝手に工作追加するから。「正確できれいな造形のレプリカ」を提供してくれるだけで十分だ。手抜きな「追加ディテール」とも呼べないような"やる気のないダメージ工作"をされるのはむしろジャマでしかない。パテ埋めしてキズを作り直すのは二度手間なのだ。

ひつこいが、もう一度お見せする。「これは、ダメすぎるだろうww」↓
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なんか、これまでの他の"ダメージ痕"を看過できてきた人も、上の↑この造形の"修正"をキッカケにして、結局、全部の"ダメージ痕"を修正、ウェザリング塗装する羽目になってしまいそうだ。(この七つ星などは、線香でそれそれのキズの中央を少し焼いて、すると、土手が焼け跡の周辺に盛り上がるので、さらにリューターでチョチョイと削ると「弾痕~焼け跡」らしくなるようである。分厚いパネルではないので穴を開けてしまわないように注意が必要だし、パテで裏打ちしておくくらいが無難かも。) 
 
そんな「やらないほうがマシな手抜きダメージ造形」のもうひとつ代表的なのがこれ↓である。
これは、すでに日本版のも「5号刊行」でこのままのパーツが提供されてしまったようだ。

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どこかと言えば、ファルコンの顔のひとつとも言えるコクピットの下部だ。・・・ここは、映画の映像でも気がつかないようなダメージ場所で、私のような「ミレニアムファルコン好き」程度のファンでは、そういうキズが船体にあったことさえ知らなかったような箇所だ。
「マニアックな研究家」や、たまたま資料写真で知っていたような人以外は、「別にここは再現しなくても」ということでスルーしても良さそうなダメージ痕である。
にしても、デアゴスティーニ・キット版と実物プロップでは違いすぎる。キット版のはパテ埋めしてきれいにしてしまうか。実物写真を参考に作り直すしかない。再塗装やウェザリングだけでは補いきれない造形的汚点だ。(言い過ぎたなら謝るけど・・・。こんなキズ別につけてくれなくて良かったのにと思う。) 実物プロップ写真↓
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もうひとつ、船体下部の有名な"戦歴痕"が下の画像の場所だが・・・。↓これはデアゴスティーニ・キット版。
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下の↓こちらが実物プロップのアップ写真。生々しい傷跡だ。でも、この程度のクォリティの落差なら、まだ上に紹介した「船体上面の北斗七星」より許せる。
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デアゴスティーニ・キット版の↓ダメージ痕の再現モールドは万事がこんな感じだ。・・・それでも、↓ここまでくらいなら、まだ許せた。「ハズブロToyっぽい」と思っていた。リューターなんかでモールドし直さなくても、最悪、再塗装やウェザリングの追加だけでもごまかせるかも、というような程度だった。「59号刊行」の"チープすぎる北斗七星痕"を見るまでは。あの"北斗七星痕"は近年のハズブロToyでも「ないわー」という体たらくだと思う。

それでも、ホント、傷痕ならそれらしくモールドしていただきたいのに、
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いずれの(黒い塗装の"戦闘痕"的)塗装が、妙にデザイン化された造形で不自然すぎます。
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まぁ、ここに「こういう傷が本来、プロップにはあるんだよ」という位置確認の役割しかなく、造形としては未完成過ぎて・・・。
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この二列の弾痕などは、まだマシな部類に入るのですが・・・、↓
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いかんせん、このパネルの弱点は「外装パネルとしての全体造形」そのものにあった。~下図のように、海外のユーザーの間では船体円周部分にあるべき「ミレニアムファルコンの切り欠きデザイン」が、なぜかここだけスッポリと抜け落ちているように見える、と話題なのです。
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本来のプロップや「マスターレプリカ社の1/43ファルコン」には、ちゃんと両隣に準じた切り欠き造形がなされているらしいので、「デアゴスティーニ班のチョンボか?」と噂になっています。「切り欠き忘れ」でツルんとした外周があるのなら、かえって修正は容易です。細身の角ヤスリでユーザーが(任意の位置にそれらしく)ゴリゴリ削ればいいだけだから。でもしかし、凹みを作るのではなく、凸形状を作るのは相当厄介です。

こうしたモールドの不自然なところは他にも散見されていて、まぁ、完璧な"レプリカ"であることに固執しないユーザーでも、・・・素人がパーツを組み立てていて「あれ?」と、"不自然さを感じる"造形やモールドはいかがなものかとは思うんですよね。
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↑↓ の船体パーツのパネル表現が違和感があるのにお気付きだろうか?。切り欠きモールドがあったりなかったり、同種左右パーツでバランスのとれていない部品がある。
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もとより、ミレニアムファルコンの造形的な魅力のひとつが「左右非対称な船体造形」であって、細かいディテールパーツは、船体に中央線を引くと、左右で形状が色々と違っている。
とはいえ、"規則性がある上でのパーツ配置や形状の違い"があるのが基本なので、割とポイント部分は「左右で一対のデザインになっている」のが前提にはあるのだ。
資料写真に100パーセント忠実な再現にも限界はあるだろうから、スルー出来る物は、スルーで良しとも思えるが、「造形班の明らかなミスや勘違い」が露呈している場合は、『遅れて刊行されている日本版』では修正されてきてもいいのじゃないかな、とは少し思ってしまう。

しかし、日本版で再造形・修正して配布されることは期待薄なので、マニアの皆様は、今から心の準備はしておいた方がいいと思う。
 
もっとも、あまりにチョンボな造形や、製作的にも支障や問題のあるようなパーツは、後日「修正造形されたパーツが、メーカーから購入者全員に再配布された」ケースはあるのだ。

その実例はある。
 
じつは、海外版「Build the Millennium Falcon」で、「6号刊」のコクピット・フレームの形状が修正されて「49号刊」で再配布された実例があるのだ。
 

これが「問題の再配布されたパーツ」↓。うん、ここはミレニアムファルコンの『顔』と言っていいパーツだ。もし不都合が深刻だったなら、「再配布」はメーカーとして当然の責任だったろう。
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いや、工作品としては「旧」型形状でも知らないまま組めてはいたらしい。ただ、あまりにも多くのユーザーから、「造形的再現度のエラー」を指摘されて、メーカーも動いたということだ。
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おわかりいたただけるだろうか?。新旧パーツで何が変化し、違っているのか?。
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いちばん大きなヒントは、新(再配布)パーツに付属している円形の前キャノピーの形だ。
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この角度↓から見れば一目瞭然。旧版の前窓枠の解釈が違っている。
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横に新旧ふたつを並べると(右が「新」)、フレームの形状も違う。再配布版は映画のプロップ通りに"先細り"になっている。
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↓この角度から見ると決定的。つまり、プロップに忠実なら、前の窓枠のアナの下線は、横窓と"ツラいち"に並んではいけないのだ。「週刊ミレニアムファルコン、5号」の表紙写真がコクピットのアップになっているので見比べていただくと分かる。
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前のフード枠は横のフード枠より、やや下位置に"食い込み気味"に枠を形成していないと正解とは言えないのである。(毎号の表紙写真は大抵、本物の撮影プロップを使っているから、もっとも資料的な正解写真だと言える。) 購入者はこういう証拠写真を買いながら見せられているのだから、そりゃクレームも出ます。そもそもが毎号500円なら誰も文句は言わないだろうが、対価はそれなりにかかっているからユーザーも真剣だ。
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これは、気づいてクレームを付けたユーザーが多数だったので、メーカーは造形し直して再配布に踏み切った。
こういうこともあるから、購入者が声を上げれば山は動くこともある。クリアーパーツも「新型フレーム」に併せて再配布されたそうだ。

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逆に、私は不思議に思うのだが、1/72スケールとか1/144スケールとかの、これまでのミレニアムファルコン模型でもクリアー出来ている「造形的再現」を、なぜ、この「映画撮影用模型のレプリカ」を謳っている今般の1/43スケール版において、「初期販売版でキャノピーのフレーム再現が明らかにおかしい」というようなチョンボが出来てしまうのか、その「ミス」、というか、ユーザーを舐めてるのか、そもそも「スターウォーズ文化」に対するリスペクトや愛(誇り)が『生産工場の現場』や『監修側』にないのか、と、そっちの方が不思議でならない。

原型師の造形センスがいちばんの要だけれど、造形スタッフをとりまく環境も大切だ。
 
分冊模型として、"メタルフレーム"を組み込むアイデアはお見事だと思う。
そこは賛辞したい。
外装の船体パネル造形も、おおむね好感の持てるクォリティだ。
 
ただ、ダメージ痕や、市販の模型にはない「アレンジ」を加えようとするスタッフのクォリティが低い。
そこをチェックしてOKを出すか、リテイクを重ねるかが「職人魂=アーチスト」ってものだ。
エンタメ販売においては、商売人であると同時に「クリエイター」気質もなくてはならない。
 
「企画は素晴らしい」のだけれど、生産と販売ラインに乗せるとき、監督・監修する方に問題があるのか、生産現場の工場側の体制に問題があるのか、これも甚だ気になる。
  
ホビー界こそ、そろばん勘定だけでなく、「矜持」が必要なんじゃないのかなぁ。

この件に関して、ヨーロッパでのクレーム沙汰があったから、日本版の「週刊ミレニアムファルコン」では、"最初から改修された版"のキャノピーフレーム・パーツが「6号刊」では付属していた。
 
遅れて刊行されるのはマイナスばかりではない。最初から"修正された正しいもの"が販売される利点もある。
 
あんまりクレームを付けすぎて、シリーズの頓挫を招いたら元も子もないが(そのときは、メーカーは返金補償しなければならなくなるので、メーカーの真剣さも切実だとは思う。)
 
なんにしても、マニアの観察眼というのは侮れないなぁ、というお話ですね。
 
逆を言えば「公式なもの」というのを信じてぼんやりしていたら、騙されたり、ごまかされたりしたままになるかも、という可能性を示唆しているわけだね。
複雑な気分になるかな。
 
もしくは、これは"ファンには理解しがたい製作側の意図的な裏事情"でも存在しているのだろうか?。
つまり、数々の『公式と呼ぶには有り得ない、お粗末なアレンジがある』のが、『十分に分かっていて、わざとグレードダウンして作っている』のだとしたら・・・。
本来の「スタジオ撮影用模型」のレプリカ販売を許した権利者が、「でも、原型まんまのレプリカは駄目だよ。"本物"はひとつだけでいい。レプリカ作るときは"クォリティ・ダウン"してよね。」とかお達しがあったとか。
いや、もう「意図的にダメなアレンジしている」と勘ぐらなければ、あれだけ緻密なメタルフレームの構成や、外装パネルのトレース造形をやってのけるレプリカ製作者が、ダメージ痕だけ「投げやりにも程があるアレンジをする」のは、"他意"や"確信"があってやってるとしか思えないからだ。
安い買い物ではないのだから、「レプリカ」と言っても、どうせなら職人魂にふさわしい、後世に伝説が残るような仕事をしてくれたらいいのにね。
レプリカ製作者は、何を考えて今般の作業をしているのだろうか?。
世界中からブーイングやクレームをもらうための「仕事」なんかしたくないハズなんだけどね。
ギャラでもケチられたの?。
「愛」や「誇り」があるなら、薄給でも、本当のアーチストは「自分に誇れる仕事」はするものなんだけどね。

さて、そうしたことを踏まえて、さらに。 
 
そう。海外版「Build the Millennium Falcon」で気になっていた所が私にはもうひとつある。
 
 
「1年先行している海外版の製作動画」で見かける、刊行折り返し地点前から見かける、このボルトはなにか?ということ。
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絵面だけで見てると、この船体下部の円盤の上に乗る、上面円盤との間合いを調整するもの、支えるものかな?と思っていた。見てのとおりネジきりのあるボルトだから上下に調整可能な感じはしていたが・・・。
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↓こちらの写真は、某動画からお借りした、昨年に某書店で日本版「週刊ミレニアムファルコン」が発売されるときに"参考展示"された完成品見本である。日本国内での展示です。
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乗員昇降口が半開きになっていて、着陸状態の体(てい)で展示されているから、てっきりランディングギア装備で飾られているものだと思っていた。
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船体の足元の方を狙ってカメラのレンズが一瞬動いたから、そこをよく見てみよう。・・・ん?。・・・あれ?。・・・さっき話題にした4本の支柱ボルトのようなものがそのまま見えている・・・。
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あれれ、4本の例のボルトだけが船体の支えになっていて、ミレニアムファルコンを宙に浮かせている。ランディングギア(着陸脚)がどこにも見当たらない。
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「エピソード5~帝国の逆襲」版ミレニアムファルコンの再現なら、ランディングギアは7脚ないといけない。そもそも、ギミックに「昇降口タラップ」の開閉をモーター付き電気仕掛けで用意しているのに、着陸体勢用のランディングギアが用意されていないのはおかしい。・・・ボルトだけで宙に浮かせているのは腑に落ちない。
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このボルトだけが本体を支える「脚」になるということなのか?。


これは・・・、なんだろう。
 
この時点で「展示用模型」に「7脚のランディングギア」が間に合わなかったのかな?。(海外版「Build the Millennium Falcon」もまだ完結していないし。)
いやいや、昇降口ギミックを作っておいて、ランディングギアの再現はなし、という選択はおかしいでしょう。
 
企画・販売が成立している時点で、「完成品見本」も完成した状態で提示されるべきだろうし。(ここはむしろ、「展示に脚が間に合いませんでした。製品版にはちゃんと7脚も付属します。飛行状態、着陸状態、両方の展示の仕方が選べます。」と購入者ならメーカーに言って欲しいところだね。)
 
"ミレニアムファルコンは飛行体勢が最も美しい"といわれるビークルだけれど、私はタトゥイーンの砂埃っぽい宇宙港や、デス・スターに捕らわれた状態で"停泊しているミレニアムファルコン"、あるいは"惑星ホスの反乱軍基地、氷の世界に停泊しているファルコン"や"惑星ベスピンに浮遊するクラウド・シティのポートに着陸したファルコン"の佇(たたず)まいが好きなのだ。
 
これまでのどのミレニアムファルコン模型にも着陸脚は付属してきたのだから、撮影用レプリカには「飛行形態」での飾り方も工夫して欲しいし、同時に7脚のランディングギアでゆったり停泊しているファルコンも再現して欲しいわけだ。
 
完成品見本の展示は、なにかしら、不安を覚える展示の仕方だった。
 
(※その後の海外版ようつべ動画なんかを見ていると、「着陸脚」の"差し替えパーツ"が登場しているシーンもあるにはあったので、上に述べた"ボルトだけ展示"は杞憂であるかもしれない。・・・もっとも、そうなったらそうなったで、飛行状態の展示の「効果的な飾り台」に関して、新たな欲求が生まれるわけですが。かなり重たくなる本体を支えて尚、効果的に「飛行状態を再現できる飾り台」というのは相当にハードルが高いぞ。マスターレプリカ社の完成品より、デアゴスティーニ版はずっと重量級になるからだ。)
 
本番の刊行では、100号すんだところで、どうなっているのでしょう?。
 
船体そのものの造形や迫力は、期待値が抜群だから。
仔細なことに注目がいくのも、メーカー側は痛し痒しなところだろう。
 
完走まで頑張っていただきたい。 
 



  
ところで、ネット巷間での報告者の噂によると、
(噂ではなく、もう検証済みな事柄なのだけど)
 
「週刊ミレニアムファルコン」には搭乗する乗員が、同スケールの1/43サイズ・フィギュアとして付属してくる予定は今のところ無い。
 
デアゴスティーニでなく、他の欧米のガレージキット・メーカーでフォローされそうな気がしていたが、じつはもっと前に、この日本独自のアイテムとして、1/43スケールに準じるぐらいの感じのスターウォーズ・フィギュアがリリースされていたことに、気がついた人が多数いらっしゃる。
 
私も、そういうシリーズがあったことは知っていたが、今回の「週刊ミレニアムファルコン」絡みで思い出してはいなかった。
 
飲料メーカーのペプシさんが、かつて「ボトルキャップ・フィギュア」としてリリースしていたアレである。
 
あの「スターウォーズ・シリーズ」のボトルキャップ・フィギュアが、今般の1/43スケール・ミレニアムファルコンのジオラマ・フィギュアとして、ほぼジャストサイズだということなのだ。
 
何年前のことか忘れたけど、だいぶ前だよね。
・・・たぶん「エピソード1~3」が劇場公開された頃に、映画公開を盛り上げるために企画されたものだったと思う。

 
で、今回のミレニアムファルコンに縁(ゆかり)があるのは、こちらの「クラシック・シリーズ」 
(私は不案内で間違ってるかもしれないが、当時、ペプシの応募券と1500円ほどの実費とで、1箱と交換できたのじゃないかと思う。)

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その中から、ミレニアムファルコンに絡ませるのにふさわしいキャラクターは、シリーズ№1のパッケージの、この5体(映画1作目のルーク、レイア、ハン・ソロ、老オビ・ワン、C-3PO&R2-D2)と。
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シリーズ№5のパッケージの中のひとつ、チューバッカ、ということになる。「ミレニアムファルコン絡み」限定で言えば、そのほかのは要らないということになる(笑)。あえて言えば、ランド・カルリシアンと「帝国の逆襲」コスのレイアはあってもいいかな。ストームトルーパーなんかはミレニアムファルコンの外になら(デススターでの拿捕再現で)何十体も整列させて立たせたいねぇ。外に立つだけならダースベイダーもアリか。(ベイダーが中に乗ってきたら、ファルコンはアウトだが(笑)。) あ、となると、「特別編」でソロとミレニアムファルコンの下で会話したジャバ・ザ・ハットもアリになるな。
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このように検証画像を某氏がうpされていたが、1/43スケール・ミレニアムファルコンのコクピットと並べると、ピッタシ・カンカンではないか。
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箱番号№1の5体なんかは全部、ミレニアムファルコンと絡めることが出来ますね。


足元のボトルキャップから切り離して、さらにポーズ変えなども、ちょっとした工作で補正すれば、この2体、ハン・ソロとチューバッカなんか、そのまま座席に座らせることが可能なのではなかろうか?。
 
「ポーズ変え」とか、そういう細かい工作が不得手な人でも、せめてボトルキャップの円座だけ残して、平台にすれば、これらのフィギュアを、やがて「デアゴスティーニ・ミレニアムファルコン」が完成したときに、並べて置くか、船体内部のスタッフルームに入れるだけでも楽しめるのではないだろうか。
 
たまたまの偶然であるが、「ボトルキャップサイズの小さなフィギュアって、何が楽しいのだろうか?(失礼!)」とか思って、当時まったく関心を持っていなかった私でさえ、ミレニアムファルコン絡みでなら、これはちょっとワクワクしてくる関連性が発見されたものである。
 
今、このボトルキャップ・フィギュアが再注目されているようだ。
 
このサイズにして、なかなかの出来栄えらしいのである。





インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by PINKNUT_INC | 2016-02-28 20:23 | デアゴスティーニ

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