エンターテイメント

自分の中で評価の変化するもの・・・。
 
マイブームという言い方とは、はっきり次元の違う話ですが。
 
エンターテイメントの「評価」というのは、みなさんそれぞれが、自分の中の"ものさし"だったり、まあ、その時の"気分"で流動的であったりするものだと思うのですよ。

ただ、かつてのリアルタイムに感動したことや"思い出"みたいなものは不可侵な領域に刻み込まれて、そこは揺るがないものなのです。(と思っていました。)
 
でもって、
 
お気に入りだった作品を見返す機会の多かった年末年始だったのですが・・・。
 
思い出の中に刻み込まれた『感動』を期待してモニターし直してみるも・・・、「あれ?」と思うことや、もう予想通りか想定以上に「涙腺を刺激」されてしまうような事がございました。
 
まずは、「おねがい*ティーチャー」
これが・・・「?」という再評価だったりしたのです。

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この「おねティ」の絵柄や、I’veの音楽が大好き。
 
ただ、再見すると、当時なんとなく受け容れて見ていたドラマのキーワードの"停滞"っていう、
妙な病気ともモラトリアムともつかないような事象が、浮いた感じになってて・・・。
 
その浮いたものが物語の基本設定から外せない構成なのだから、なんともはやこれは、もう。

それでも・・・、"女教師モチーフ"はいいですねえ。
 
私も描きたかったです。
"女教師もの"の作品起こす予定だったのですが、掲載予定誌(?)が潰れたので"私の女教師もの"は頓挫したまんまです。

そして、
 
こちらは比較的近年?ということもあるのですが、いや、この作品は永く「スタンダード」になっていいほどの命を吹き込まれている名作だと思います。
 
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』
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キャラクターの描写、感情の表現、可愛らしさやリアリティや、シャレた演出。

どれも秀逸でした。(泣きツボもあったりしました。)
  
ちなみに、「"新しい古い"という愚にも付かないものさしで作品判断をするヤツは××」と思っている私です。

私の中では、たいていのエンターテイメント作品は『出会った時の印象や感動』が共にあり続けるものというのが不文律です。
それは時を経ても「新しい、古い」なんて言葉とは無縁なものです。
 
このところ、"イラっ"とする言葉がウエブにやたら氾濫しはじめた「オワコン」というの。
~分かんない人は各自でぐぐるように(笑)。
 
感想や評価に「オワコン」といフレーズを連発している××なお人は、「チョベリバ」使ってるのと同次元なくらい"うすら寒い"のだと認識してないのでしょうか?。
 
困ったものです。流行り言葉・・・。
 
さてさて、私が今でも感動しまくるのは、
『わんぱく王子の大蛇退治』です。
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近年のマクロスの戦闘機描写が加速的に凄いことになっている一方で、それでも、『わんぱく王子の~』のクライマックスの空中戦。その一連のシチュエーションの演出は白眉です。
 
良いものは、リスペクトされ、その文化の伝説や敬愛されるスタンダードとなり、再生産され続けていくものです。
 
 
唐突ですが、
 
『どろろ』という手塚治虫先生の作品。
 
ゲームの3Dムービーでかなり「もの凄い出来栄え」の動画を見ましたが、・・・そういうことです。
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「不朽の名作」たるチカラがあるからこそ、再生産されたものが好手のワザに為れば、これまた輝くのです。
 
私は以前、~何十年も前、とある某社の編集さんが"「どろろ」が好き"と熱く語る私の話に水を差して「でも、コミックス3~4巻くらいで終わってる作品だし、手塚作品の中では成功作でもないでしょう?」というとんでもないことをのたまったので、内心呆れたことがありました。(誤解のないように補足しておくと、「しゃがら」を載せてくれた出版社の人ではない他の雑誌社のエディターさんです。前出の感想を述べたのは・・・。)

エディターというのは作品の成功や価値を物量や初期に稼ぎ出せた金額で測るお仕事ではないでしょうに・・・。その方の作品の価値判断に大きな過ちがあるのは、「どろろ」をリスペクトしている後年の(多くの)クリエイター達が、例えば、あのゲームソフトのムービーみたいなものに昇華させている、ひとつの事例をもってしても明らかなんです。・・・それは、原作が・・・名作、大傑作なんです。)
 
ま、評価ってのはファン心理でも「好きだったけど醒めた」とか「あれ?、意外と見直すと面白いじゃん」なんて勝手なものですが、これ、作品のチカラでなにがいちばん大きいかというと、それは楽しんだ人の中の「思い出」や「感動の記憶」となっていくことなんです。
 
名曲や、思い出の曲が、自分の過ごした時代とリンクして刻み込まれるような、そういうことって大事ですよね。
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Commented by ざんぶろんぞ at 2011-01-31 11:39 x
PINKNUT_INC 様
御健勝のようで何よりです、此方はなんだかバタバタしております、「わんぱく王子の大蛇退治」はつい最近LDを発掘したのでLDプレイヤーを中古で稼動するものを探し出しやっと見ることが出来たばかりなのです全編に流れる伊福部音楽と共に大好きなんですよ、大蛇との戦闘シーンは「宇宙海賊ミト2」でも「ヒカリ」が過去回想するシーンでリスペクトされてました、テレビ放映時は必ずといっていいほど「天岩戸での高天原ブラザースとアメノウズメの踊るシーン」が削られるので寂しかったですね、私はあそこが気に入っていたのです。
「どろろ」手塚氏の「傑作のひとつ」に間違いありません、ただ近年の実写版は「いまいち」な気がします、コミックの実写化としてはまともなほうなのですが、、、
Commented by ざんぶろんぞ at 2011-01-31 11:40 x
>「オワコン」
いやその言葉自体がそのものになってきましたね(笑)、「チョベリバ」は「勇者王ガオガイガー」で子供たちが使うのを聞くと「時事ネタ」は風化が早い事を実感します(しかし「ガオガイガー」の無駄に高いテンションは好きです)
>干支娘
実は私「うさぎ年」はいろいろ面倒なことが起こるので警戒していましたが年頭に早速来まして落ち込んでいました(幼馴染<男>とか友人の父親とか町内会のお隣の急死が連続で続きました、精神的にもお財布的にもピンチでした)
趣味や嗜好は年とともに変化してゆく気がします、嘗ては受け入れられなかった食品も今ではすんなり食すことが出来たり、趣味ではないと避けていた作家の作品を再評価できたりするのが人間の面白いところなんでしょうかねえ、、
Commented by PINKNUT_INC at 2011-02-04 12:36
ざんぶろんぞ 様
いらっしゃいませ♪
 
「わんぱく王子の大蛇退治」はですね・・・、私は、あの"伊福部音楽"のせいで、落涙してしまうのです。
 
なんと、美しい旋律であり、雄壮な楽曲でありましょうか。
 
「わんぱく~」に限らず、伊福部先生の音楽は、往年の時代劇でも凄みと荘厳さがあって、私たちの魂に訴えかけてくるものがございます。
 
それにしても、アメノウズメのあのデザインは改めて見るとシュールですねぇ。私も大好きです。
 
そしてコミックなどの実写化作品については、とても成功したものもあれば、コミックファンや(コミックを知らない立場から見たと想像したとしても)なんだか、困ったものが多いのは・・・ホント、困る(笑)。
 
シナリオライターや演出家を映画畑の人材より、アニメのスタッフあたりの優秀な人にやってもらえた方がいいのでは?とさえ思ってしまいます。

でも、それも「再生産」文化。
 
大成功しなくても、動かないより、そういうエネルギーが動くのは良いことだと私は思っています。
 
いつかは結実もするでしょう。
Commented by PINKNUT_INC at 2011-02-04 12:36
ざんぶろんぞ 様
つつけて、いらっしゃいませ♪
 
>「オワコン」
というフレーズについては、もう触れることもないでせう。
 
>干支娘
ウサギは・・・、描くとしたら、広義な意味でやはり"バニーガール"になりますかね。
造形するスキルを持っている人と積極的にお付き合いのあった頃、干支で「トラ」「ウサギ」「辰」と続く年回りの時(てことは、多分12年前くらいの話しかな・・・)、女性型の擬人化や、少女化をしたら面白いだろうと、デザインを依頼されてたこともありましたが、なんとなく立ち消えになった計画がありましたね(笑)。
  
"再評価"は、プラス方向に働くことは、どのようなジャンルであれ大切ですね。
 
うん。
 
好きなことや得意なものは増えた方が楽しいもの。
Commented by ざんぶろんぞ at 2011-02-06 12:09 x
なるほど、というか同じようなことを考えておられて嬉しいです、最後は自分の感性だけが頼りになりますから、、、
12年前は見る気もしなかった作品を今頃になって見たりしています、此方は「再発見」というより「新発見」であります(つくも様のブログの記事の「エルファンリート」も楽しませてもらいました、実は絵柄が苦手な作品だったのですが、、今は違和感がありません。

>アメノウズメ
よく考えると「イザナミ」と「アメノウズメ」は同じ等身の女性だとは思えないんですよね(笑)
Commented by PINKNUT_INC at 2011-02-07 05:03
ざんぶろんぞ 様
いらっしゃいませ♪

>新発見
いいですねぇ。

最近はおじさま達も「おおきいお兄さんたち」や「ティーンエイジャー」のコミック、アニメ文化の良い消費者になってきています。(この人たちの方が、本当の"大人買い"をやらかします(笑)。業界は、この層も意識して欲しい(笑)。)

そもそも製作者サイド~クリエイターたちに"中高年にこそ伝わるような「くすぐり」や「オマージュ」の入っている作品"が多いことは周知の通りなのですから。

(むしろ、名作はそういうものに多いです。再生産されているものを若い人たちは原典を知らずに見ていたりするわけですね。)
 
しばらく取り上げていなかったアニメ放談も、またやりたいものです。 

>アメノウズメ
・・・あのデザインや動画は・・・、素晴らしい(笑)。
あれをオマージュした後年の作品って何かありましたっけ?。
私がアニメ畑の人間なら、(新しい解釈で)絶対オマージュしたい名シーンです。
Commented by ざんぶろんぞ at 2011-02-07 20:26 x
実は「おねティ」は未見なのでどうしても「わんぱく王子、、」に話しが行くことをおわびしつつ、、
>アメノウズメ
うーん、、私の知っている範囲では音楽作品で「月のあかり」くらいですねえ、もともと東映動画とのコラボでオリジナルの「アメノウズメと高天原ブラザース」の踊りの動画に別の音楽を入れたものを「アニメサウンドファンタジー」として販売されたものですが、、
これは「別個に聞くべきだ」と感じたものです。
hssp://www.nicovideo.jp/watch/sm5077562
と言うのもですね、この部分実は伊福部朗氏が実は最も力を入れた部分なんです。
hssp://www.seikaisei.com/composer/ifukube/uzume.html
「斉諧生音盤志」より引用
>映画の中で、特にスタッフも伊福部も力を注いだのがアメノウズメの踊りの場面であった。その理由として、伊福部が
「その踊りは神話に於いて日本の芸能の誕生を意味しているのですし」
という歴史的な視点を語っているのはさすがだ(CDブックレット所収の談話)。
Commented by PINKNUT_INC at 2011-02-10 08:25
ざんぶろんぞ 様
いらっしゃいませ♪

『わんぱく王子の大蛇退治』は、じつはごく最近に、もう探すのも難儀になってきた(さほど流通していない)DVDが欲しくなって、買ったばかりなんです。
 
LDとかで東映アニメーション劇場版の名作あたりは全て買っていそうな私ですが、ひとつも持っていませんでした。
 
今頃、という感じですが(笑)。
 
で、期待していたのは"伊福部音楽"が、それなりに良い音で聴けるのではないかという事だったのですが、音は(当然のことながらモノラルだし、しかも)割れまくっていました。
 
ダイナミックレンジの広い伊福部サウンドは、当時の録音技術では拾いきれていなかったようです。
・・・それでも、それなりに堪能いたしました。
ヤフオク探して、LPレコードのサウンドトラックまで買いましたよ♪
(ホントに今さらながら、にですが♪)
 
伊福部サウンドは、なんか日本のSF映画史と共に刷り込まれていますね。
その中でも、『わんぱく王子の大蛇退治』が氏のベストワークのひとつだというのは、私も同意なのであります。

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