アニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ ・ト』 第7話 & 第8話 つれづれ

ソ・ラ・ノ・ヲ ・ト/第7話『蝉時雨・精霊流シ』&第8話『電話番・緊急事態ヲ宣言ス』について。
 
触れておくべきかな、という場面を。
 
まず、前後するけれど、やっぱり第8話からは、これらのシーン。
 
第8話『電話番・緊急事態ヲ宣言ス』
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一人っきりで、お電話番のカナタちゃん。
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トイレを我慢してまで張り付いているのは、ちょっとおバカすぎます。
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(トイレに行きたい。この場を離れちゃいけない。同じ部屋に「空桶」見つける。)私は普通に「その考えで良い」と思いますが・・・。
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なんで頭(かぶり)を振って否定するかな?。カナタちゃん。
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女の子を捨てちゃいけないってこと?。
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でも、この表情の方が、女の子的に恥ずかしいような。(ダメでしょ、この顔。)
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ともあれ電話番から離れてトイレに向かうものの、ノエルとぶつかって廊下にへたり込む。
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ここは、もう、立つことさえもヤバイ状況だと知るべし。漏れます。
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そこへ、クレハとフィリシアもやって来て、事情の分かっていない「親切」で・・・。無理矢理、
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引き上げる!。~~~カナタ、・・・オワタ。
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カナタの断末魔(?)の悲鳴で幕となった回でした♪(笑)。

やっちゃってますね♪。
はい(笑)。
  
やってます。カナタ。

さて、
 
1話遡って、第7話『蝉時雨・精霊流シ』。
 
これが第8話のああいう展開に繋がる回としては、冒頭の方になんとも「きつい」シーンがあった。
  
フィリシア隊長が、カナタのような新兵だった頃の回想シーン。
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女の子ばかりの戦車隊。操舵内部。
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「タケミカヅチ」型の戦車の放火。
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女の子ばかりでも、戦火にあっては、立派な人殺し部隊である。
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敵機、一車輌撃破!!。
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その戦果を後続隊に報せるために鼓舞する喇叭手の出番。
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が、人を殺す立場=自らも敵の的。
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フィリシアたちの戦車が被弾。大破。
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砲塔のハッチを開けて半身を出していた新兵フィリシアは、奇蹟的に衝撃で身体ごと遠くに投げ出された。・・・軽症か?。
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燃えている戦車の車体シルエットから、まだ生きている女の子たち(フィリシアの仲間)が逃げだそうとしているが、逃げ切る前に車体は大爆発。誰も助かってはいない。
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それを見ていたフィリシアは、自分と同じに砲塔から身を乗り出していた喇叭手の仲間を見つける。
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・・・それは、腕だけだった。
(意図的に遮蔽物で誤魔化しているが、そうとしか思えない1ショット。)
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これが、あの穏やかなフィリシア新兵時代の戦闘の記憶。
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午後の白日夢から醒めたようなフィリシアの今の顔。
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 この話は、『ソ・ラ・ノ・ヲ ・ト』が具体的な戦闘シーンを初めて描写した回でした。
        
(田舎の小隊とはいえ~回想シーンと言えども)軍隊が舞台なのだから、あって然るべき描写なんだが、この辺、女の子たちで描いているから「きつい」。
 
何かの洋画のセリフで、
「戦場において、男性の死よりも、女性の死が、より"悲惨で残酷だ"とでも言うのですか?。」(~「G・I ジェーン」だったかな?。)

あの映画では「それは陳腐な差別だ。」と糾弾されていた。
なにごとにつけ、性差別があってはならないという論旨を軍隊の話にまで持ってきているヘンな映画だった。
(デミ・ムーアはともかく、リドリー・スコット監督が好きなので、私的には嫌いな映画ではないのですが。)
 
でもね。
 
ジャパニメーションがセンセーショナルでショッキングなのは、「絵的」に見目麗しかったり、あどけないような女性や子供を戦わせているプロットの作品が多いから、まず目を引くのです。
 
そして。
女性や子供の死はやはり、より残酷ですよ。
 
とりわけ、ジャパニメーションの場合、嗜虐的な描写の対象が、性別以上に年齢層の低さの方にむしろ悲壮感ありありなんです。

アンチテーゼとして禁忌とされるシチュエーションが、なにか考えるべきものを提起してくれているようにも思えたりしますが・・・。
ではなぜそこを描くのかが、私にも上手い言葉を用意出来ません。

でも、そこを描く限りは、「演出」や「シナリオ」に覚悟や確かなメッセージが見つけられないと、視聴者は耐えられなくなります。
禁忌を描いて、真に傑作たり得るものは数少ないです。
            
アニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ ・ト』 も、見守らなければならない作品のひとつです。        
                   
                    
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Commented by ざんぶろんぞ at 2010-03-11 18:48 x
>7話
疑問なのはあの状況で「喇叭」を吹く、という事に意味があるのかということ、戦車なら通信で良いし随伴歩兵がいるわけでもないのに、、、演出として疑問がある回でした(細かく書くとあら捜しになるので止めますが)。
>8話
実はまだ見ていませんので評価は避けますが、、「10話が凄くよかった」と友人が話しておりました、、、私にはまだ周ってきていませんので、、
Commented by sarukani at 2010-03-11 19:09 x
こんにちは、原口先生。

それだけ重い過去があるからこそ、日常の様々な事を穏やかに受け止める事が出来るんだろうなぁ~と、フェリシアの過去の戦いには納得していました。
そして、平穏な日常がいかに尊い事かと。

何が本当に大切な事なんだろう、と感じさせてくれるお話だと思います。
Commented by sarukani at 2010-03-11 19:10 x
ざんぶろんぞ様

そうですね。10話は直球勝負でした。
Commented by PINKNUT_INC at 2010-03-14 03:25
ざんぶろんぞ 様
いらっしゃいませ♪

>あの状況で「喇叭」を吹く

それは、そういうセンシティブの作品だから、疑問を持たずに受け入れましょう(笑)。
リアルでも「何故、そこにこだわる?」というような慣習は多々ございますことですし。
 
ちなみに個人的には「ソラヲト」の9話、10話は、どう評価すればいいのか、単体の話数としては(評価所が)難しいかな。
ラストまで見てからの総評となりそうです。
Commented by PINKNUT_INC at 2010-03-14 03:26
sarukani 様
いらっしゃいませ♪
今回レビューした第7話とかは、こういうスタンスの作品のいちばん難しい描写所でしょうか。
 
・・・私は、エンターテイメント的なアクションとしての「戦闘描写」は、クォリティ重視だけで見ればいいので気が楽なのですが、アニメで「リアルな戦争を描く」のは、どちらかというと絶望的なほどの非力感を覚えます。
正直な所、ヘンなスタンスで「リアルな戦争」を描けない。描くものではないとさえ思います。
 
私の中では、こうしたジレンマに答えは見つかっていません。
  
ただ、「ソラヲト」はこれまでのところ独特のフィルターを使っているので、正面からジレンマにぶつからなくて、このままならいいかな?、とは思っていますが、どういうシリーズの結び方をするのかが気になります。
Commented by PINKNUT_INC at 2010-03-14 03:26
sarukani 様
続けて、いらっしゃいませ♪
         
「ソラヲト」10話は、私的にはなんだか映画の「心の旅路」とかを思い出しました。(全然、ストーリーや設定の違う古い映画なんですけれど。)
  
アニメ・スタッフや原作者の中にも、往年の名画へのオマージュはあるのではないかという感覚のエピソードでしたね。
Commented by ふじもっち at 2010-03-19 02:13 x
こんばんは!
自分でネタ振りしておきながら、今更なコメントでスミマセン(^_^;

カナタの断末魔(?)「らめぇぇぇぇぇ!」はもう、スタッフ遊びすぎやろ!とツッコミたくなりましたwww
しかしまぁ、8話のカナタは文句なしに可愛い!
新たな伝説が誕生した瞬間でした(笑)

残りの放送もあとわずかですが、最後はやはりシリアス展開になるんでしょうか?
出来れば最後まで明るく楽しくやってほしいですね!
Commented by PINKNUT_INC at 2010-03-23 06:55
ふじもっち 様
いらっしゃいませ♪
 
「ソラヲト」(・・・短縮すると「そらおと」と混同しそうだな。)の第8話は、ユニークでした。
・・・それがね。
ちょっとレスが遅くなってしまったので、放送話数の進んだこの頃辺りでは、展開が、かなり不穏な内容になってきました。
 
なんか、怖いです。
 
緩和と緊張が、作劇のセオリーなんですが、「ソラヲト」の微笑ましいエピソードが、悲劇を引き立てるフリになっていのだとしたら・・・、辛い!。

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