星になったアニメーターさん

「星になったアニメーターさん」というサイトは、・・・まだないのではないかしら。
 
ただ、ここ最近現役真っ直中の人気アニメーターさんの訃報が色々とあったような気がする。
 
以前、「星になった声優さん」というサイトに関して、当ブログでも触れたことがある。
(「漫画家、訃報サイト」の類はけっこうあるような気がする。)
 
にもかかわらず、アニメーターさんの、その手のサイトは案外とないような感じですね。(単なる私の認識不足だけかも知れませんが。)
 
理由は色々だろうけれど、弔意を表して(先日、「火垂るの墓」の作画監督、近藤喜文さんの訃報に触れたばかりなので)少し書いてみます。
(でも、・・・意外なほど情報がない。現実は、もっと驚くような事態になっているような予感があるのだけど・・・、ここでは4~5人の才気の人たちについて・・・・。)
 
アニメの御大と言えば、
手塚治虫さん。
吉田竜夫さん。

お二方のご逝去に関しては、皆さんもよくご存知かと思います。
 
絵を描くとか、監督、演出をする立場ではないけれど、プロデューサーや、日本のアニメに深く関わった方々の訃報も悲しいことですが、最近知った鬼籍の人になった「現場の」アニメーターさんたちの「若さ」には驚きます。
(漫画家は、さらに若くしてバタバタ死んでいる人が多いのですけど、今回はそっちには触れません(涙)。・・・こっちも悲惨すぎて、もう(泣)。)
 
まず、以下の記事は、
亡くなったアニメーターさんのお名前。
享年、亡くなった西暦年号、故人の関わった主要作品、それらの中から画像をひとつ、
という並びで紹介します。
 
近藤喜文(こんどうよしふみ)さん
47歳 1998年
「赤毛のアン」、「ガンバの冒険」、「未来少年コナン」、「愛の若草物語」、「名探偵ホームズ」、「火垂るの墓」、「魔女の宅急便」、「おもひでぽろぽろ」、「紅の豚」、「平成狸合戦ぽんぽこ」、「耳をすませば」、「もののけ姫」、他多数、
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画像は『耳をすませば』から

逢坂浩司(おうさか ひろし)さん
44歳 2007年 
「天空のエスカフローネ」、「カウボーイビバップ」、「桜蘭高校ホスト部」、「YAWARA」、「機動戦士Vガンダム」、「シティーハンターシリーズ」、「ラーゼフォン」、他多数、
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画像は『カウボーイビバップ』から

金田伊功(かなだ よしのり)さん
57歳 2009年
「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」、「魔女の宅急便」、「紅の豚」、「もののけ姫」、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」、「劇場版 銀河鉄道999」、「1000年女王」、「幻魔大戦」、「バース」、「火の鳥 /鳳凰編」、「青の6号」、他多数、
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画像は『バース』から

わたなべぢゅんいち(渡邊 淳一)さん
44歳 2007年
「戦え!!イクサー1」、「無限のリヴァイアス」、「サクラ大戦TV」、「おねがい☆ツインズ」、「ケロロ軍曹」、「錬金3級 まじかる? ぽか~ん」、「神曲奏界ポリフォニカ」(←※ポリフォニカ~放送前に逝去)、他多数、
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画像は『おねがい☆ツインズ』から

奥山玲子さん
享年?2007年
(夫は「アルプスの少女ハイジ」「ポケットモンスター」などの小田部羊一氏)
「火垂るの墓」、「ペンギンズメモリー幸福物語」、「龍の子太郎」、「母をたずねて三千里」、「長靴をはいた猫」、「哀しみのベラドンナ」、「白蛇伝」、「少年猿飛佐助」、「安寿と厨子王丸」、「アラビアンナイト シンドバッドの冒険」、「わんぱく王子の大蛇退治」、「わんわん忠臣蔵」、「狼少年ケン」、他多数、
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画像は『龍の子太郎』から

鈴木康彦(すずき・やすひこ)さん
66歳 2007年
「みんなのうた」、「ザンボット3」、他多数、
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画像は『ジャングル黒べえ』から
 
そもそもが健康を損ねた病没というケースが多い。心筋梗塞、癌、虚血性心不全、解離性大動脈瘤、脳溢血などといった死因など。
 
本来、音楽家や画家といった芸術家、手先を動かしてアートな仕事をする人は、アスリートなどの体育会系の人よりも、むしろ長生きすると言われてきたのですが、アニメ工房とか漫画を描くというプロの現場は(恵まれた)アーチスト環境ではありません。
 
私がしばらく関わった時代の少女漫画家の現場は、当時「女工哀史」と身内間では呼称されていましたし、少年漫画家やアシスタントの環境ともなれば苛烈なる死屍累々の日々です。
 
忙しくて死ぬし、暇でも死にます。
 
まぁ、成功した人が一部で長者ぶり(比喩が古い!)で話題になりますが、それは氷山の一角。
  
漫画家も(非常に)きついけれど、それ以上にアニメに関わる人たちの現場の悲惨さはなんとかしなければいけません。「劣悪な労働条件」、それがアニメーターの実体です。
 
「好き」なだけで殉じていい稼業などありません。
 
でも、業界では「そういうものかもしれない」という洗脳がマジで横行している感じなんですから。
(「好き」だから殉じていいという思い込みが、実は当人たちにもあったりします。・・・その思いに支えられているようなものです。)

まだしも、名前を残した人はともかく、ニュースとして巷間の話題にもならずに体を壊したり、本当にそのまま倒れて消えていった人、去った人は枚挙にいとま無しだろうと思われます。
 
ファンを自認する人たちですら「大変だなぁ、でも、きっと、そういうもんかもな。」で思考停止しています。
ましてや、そんなことを知る一方で何か気に障ることがあったら、「なんてぇー、ダメな作品を作りやがる!。」と、口撃してしまいます。
(私もアニメ・ファンとしては、そんな言いたい放題の一人です(劇汗)。)
   
だけどそういう口撃は、「そのまんま自分に跳ね返ってくる言葉」だと賢明な人は知っているのですけどもね。
 
「しっかりしろよ!。」
山びこがが返ります。
「おまえもなァァァァァ!。」

 
似たような業種にいる人間には「山びこの威力」の方がこたえたりします。
「がんばれよ」と言えた立場かよ、という事です。
 
(これ、一般の視聴者や読者の皆様も同じ立場なんですよ。)
 
だって皆さんも職場は戦場だろうし、戦闘負傷は日常茶飯事、戦死する可能性だってある毎日でしょ。
 
とはいえ、さしずめ私なんかが死んでも「町内ニュース」にもならないし、だれか奇特な人が知ってくれたとしても「あぁ、死んだのか。」程度で、特に誰からも悲しまれもせず・・・(笑)。
 
(先述のコメント欄の返信にも書いた私の感慨ですが、)
訃報を知って、皆に悲しんでもらえる人、ショックを受けられる方が多い人は、素晴らしい仕事をして、立派に生きた人々だと思います。
 
そんなわけで、今のところ私ごときは死んでも死にきれません。
    
それにしてもアニメ業界とか、若死にが目立ちます。
・・・・・その命や才気を惜しみ、本当にやるせないし、やりきれないです。
 
なぜなら、その手が、そのイメージが紡ぎ出したであろう「次に作られるハズだった作品の価値」を思えば、まだまだお疲れ様と言えるわけがないのです。
もっといっぱい見せて欲しかったからです。
 
          
               
         
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Commented by よろづ屋TOM at 2009-08-18 11:24 x
長浜忠夫さんもそんなうちのおひとりですよね。
ウィキから計算してみたら48歳。うう。今の私と一緒。なんか大体同じくらいの年齢がやはり危険なあたりなのかも。
日本アニメーション史の背景・美術に忘れちゃならない椋尾篁(むくお たかむら)さんも54歳。

どっかのアホウが記念館とか方向違いのスカタンなこと言ってたときに、誰かがインタビューで「その前に生活できるようにしてほしい」って嘆いてましたよね。
ちょっと違うかも知れませんが、京都をはじめとする日本中の工芸や民芸に携わるお年寄りをはじめとして、みんな国家公務員扱いにして欲しいと思うのですよ。
そしたら生活のメドができるから、若い後継者も育つと思うのですが。
不要な建物や道路をめくりかえす予算のほんの一部で貴重な文化が守れるのに…

日本の政治って江戸以降はほんとに文化を育てるのが下手ですよね。信長・秀吉を見習え!てか、早くしないとホンマに日本の伝統文化が滅ぶ…いまにアニメも…
Commented by PINKNUT_INC at 2009-08-18 22:25
よろづ屋TOM 様
いらっしゃいませ♪
長浜忠夫さんのイメージは「巨人の星」かな。やっぱり。
椋尾篁さんは美術の神ですね。
 
ちなみに、工芸や民芸を守ろうという主旨もよく理解出来ますね。
まぁ、中央の政治屋さんや官僚、地方議員に下手に関わって欲しくはないけれど・・・。
アカデミックなものや官憲批判が在野の人々の「チカラ」だと思っていますから。
 
国民栄誉賞とかっていうのも漫画家とかは貰ってなくて幸だなー、と思ってたら、長谷川町子先生が授与されているのね。
 
手塚治虫先生が亡くなったときに「国民栄誉賞」の進言をした代議士がいたそうですが、これが現首相の麻生さんだっとかという噂。
・・・イヤ、ダメですよ。政治家と漫画が寄り添っちゃ。
勝手にファンでいてくれるのは歓迎しますが、表現の自由とかの邪魔だけはして欲しくない。
(手塚先生は謀議や政界批判的な論調の漫画を日頃から描いていらしたし、それが自然であったし。)
 
某国で「産業」としてのアニメに政府の後押しがあるようですが、そんなものに育てられたら、お上の悪口が語れなくなるでしょ。
それは不健全です!(笑)。 
Commented by cyah at 2009-08-18 22:50 x
金田伊功さんに関しては、先日よそのブログで亡くなったのを知って、結構ショックでした。
アニメは見るのは天国・作って地獄ですからね。最近は動画どころか原画まで海外に外注されるケースも増えているみたいですが、国内の動画マンが目一杯残業やって月収7万じゃやっていられないでしょう。(一年以内に大半がやめるというのも当然では?)
動画を経験して、初めて原画が描く事が出来るようになるとすると、このままだと世界に誇る「ジャパニメーション」も先行き真っ暗ではないかと思うのですが。

アニメに関しては「地方格差」など言いたい事はたくさんあるのですが、一番の問題は「中間搾取が多すぎて、肝心の制作サイドに金が回らない」事ではないかと思います。
Commented by 間地出 外吉 at 2009-08-18 23:51 x
どこか、「しゃがら」をアニメ化してくれないかな。
サトルの変身シーンを動画で見てみたい私です。
Commented by PINKNUT_INC at 2009-08-19 01:07
cyah 様
いらっしゃいませ♪
なかなかお詳しい。(私は、さほど事情通ではなくてアウトラインしか知らないのですが・・・。あとはたまたま知り合った現場のアニメーターさんからの「断片的な」話とかね。)
 
まぁ、しかし産業としては悲観的な論調にもなるのですが、日本の漫画文化、アニメ文化のセンスや彩りは独自性があって、それを好むのも継承するのも私たちであり、こうした文化圏で育った若い人たちです。
 
他国からでもそれを継承出来る人材があれば拒絶する必要もないのではないかと。一緒に作ればいいのじゃないかと。
 
でも、微妙に、というか、やはり違うのですよ。私たちが愛してきたメディアから見える情景や風景は「やっぱり、これでなくっちゃ」というこだわりはある。
 
こればかりは私たちの仲間に、新しい世代においてもいいものを生み出していって貰いたいものです。
 
あと・・・、報酬の配分は、この国は下手ですねぇ。
Commented by PINKNUT_INC at 2009-08-19 01:16
間地出 外吉 様
いらっしゃいませ♪
ははは。
それこそ、プライベートに私が昔に夢みていたことです。
 
私は「聖狼少女」のヒロイン萠(もえ)が、アクション・シーンで動く動画を(今までのアニメや映画では見たこともないような動き方をするヴィジョンを)自分のイメージとしは持っていたし、Cheese(ちーず)というヒロインの動かし方も夢想しました。
なんと言っても、アニメでは動きに加えて「音、音楽」が付くのですよ!。これが私にはエクスタシーです。
 
叶わぬ夢でございました♪。
Commented by ざんぶろんぞ at 2009-08-24 21:44 x
実際のところアニメーターをやってた後輩とか漫画家のアシスタントとか知っていますが、食わせるようにするには「中抜きしてる連中」(電通とか電通とか電通、、、とか、、〇〇とか)をなんとかせんとどうにもならんでしょうに、これは厚生労働省の仕事ですね、むしろ流通の改革が先でしょう。

>私は「聖狼少女」のヒロイン萠(もえ)が、アクション・シーンで動く動画を、、、

まだまだ諦めてはいけません!
Commented by PINKNUT_INC at 2009-08-26 05:10
ざんぶろんぞ 様
いらっしゃいませ♪
いや、なんか難しい話になっていますが、私もそう多くは知っているわけではないので。
ただ、漫画で言えば、メガヒットしたコミックスなんかの印税収入や、他メディアに商品化されたりした場合の印税料で、ある意味「大儲けの配分」を漫画家もいただける以外には、原稿料収入なんか必要経費を差し引くと大したことはありません。
 
でも、ヒットすればチャンスはある。
 
アニメ関係の場合、会社が正当な配分や褒賞を心がけないと、アニメーターとか監督、スタッフ個人には、さほど還元されるシステムではないので、とても不当に感じます。
 
正当な評価を受けている人もいるだろうけれど、そうではないアーチストの方が多いでしょうね。
 
・・・あ、ちなみに、拙作「聖狼少女」とか、私に対してエールを送っていただけるお気持ちに対しては、ひたすら感謝します♪。
有り難う御座います。m(_ _)m

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