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絵を描く作法

自分の絵を描く作法や流儀を、紹介するのはなかなかに困難だ。
 
あまり、する気もない。
 
で、某サイトで、自分の流儀とかなり違う(共通する所もあるのだが・・・、同じ「絵を描く」という作業だから・・・)、作画法を紹介している「動画」を見た。
 
「CGイラスト」の作業工程だが、・・・これは、ユニークだ。
 
いつまで、リンクが繋がっているのか分からないが紹介してみる。
※暇のない人は見ない方がいい。コンタクトまで時間がかかるし、何時間もの作業を超高速で早廻ししているとはいえ、『約10分間』の大作である。 
 
ビキニの初音ミクを描いてみた
 
・・・これは、つまり、「線画」から全てをパソコンで書きおこして、仕上げているのである。
動画では「下絵をトレースする」所から始まっているが、その下絵だって最近のパソコン世代はモニターにタブレットで描いてしまうらしい。
 
で、線は「どんどん描きながら"修正"することを前提にして」仕上げていくのである。
 
~私とか、私なんかの世代は(人にもよるだろうが)、これが出来ない。
(色塗り作業に大差はないが、描線の流儀が違う。)

紙に鉛筆で下書きしてペン入れしないと「線画」は納得出来るものが描けない。
で、下絵にペン線を引く時は「一発勝負」なのだ。
(ヘマした時はホワイト修正して、些末な部分を描き直す、くらいのことはするが、基本的にペン入れという描線の主体は「一発勝負」なのだ。)
 
いや、「一発勝負」の取りこぼしをホワイト修正するという作業の方が、断然早いし・・・。

で、もうひとつ。
こちらもアマチュアのようだが、私なんかとは作画の流儀が違う。
でも、非情に面白い。
~このイラスト主、妙な色付けから入る手順なので、コメントで「死んでる」とか言われているキャラの肌色が、終盤で化ける。(私は、基本的に自分のやり方しか知らんが、こういう色の載せ方は初めて見た(笑)。)
※こちらも暇のない人は見ない方がいい。『約9分間強』の大作である。
 
萌え絵に挑戦。初音ミクを描いてみた3 ニコニコ動画コメント付
 
にしても、描線は相変わらず「タブレットでようやる」という感じである。
それともパソコン世代は、タブレットに描線を引きながら修正し続ける作業の方が「早い」のだろうか?。
確かに、常に「修正しながら」の「描線」に大失敗はないから、ある意味着実だろうが・・・。
このように、パソコン・ソフトでお絵描きする時代は、絵描きの流儀も変わってくるようだ。
 
しかし、スケッチブックと鉛筆を持って「絵を描く」という基本は、まさか、なくならないよな。
 
「パソコン・ソフトで漫画を描くツール」がある。
・・・これはスクリーン・トーンが最初のソフト代金のあとは無制限に使えるので、仕上げ工程で私も使ったりするソフトだが、実は「コマ割り」から「下書き」、「ペン入れ」までモニター上で完遂することも、このソフトでは出来る。
Gペンやカブラペン、スクールペンの強弱や「抜き」の作業まで"デジタル"なのである。
こちらも「この抜きが気に入らない」となったら簡単にあとから修正が効く。
 
パソコンで線画って、煩雑すぎて、時間がかかりそうだが、どうよ?。
 
だけど、逆に「つけペン(ペン先にインクをつれること)の方が、私は使えません。鉛筆画なら描けるからパソコンの方がいい。」という世代も現出している。

それに「つけペン画」のような、下絵の鉛筆線を「消しゴムかけする、という重労働」がないから、タブレットの絵描きにも利点は大きいという意見もある。(パソコンでは下絵とは別レイヤーなので、下絵削除か非表示にすれば、消しゴムかけの必要性がないのである。)
                    
とはいえ、モニター見続けて「絵を描く」って、相当、目の健康に「もの凄~く」良くないぞ。
というか、ダイレクトに脳に悪い。
眼精疲労が、デスクワークで(紙とペンで)徹夜した時よりも、私はモニター見続けて徹夜したトーンワーク作業の方が非道かったぞ。経験済みだ。
目眩もしたし吐き気までしたが・・・。
これはトーン買ってきて紙に貼る方が楽だと思った。
(デジタルでは特殊効果が使えるから、これも完全には捨てがたいのだが・・・。)
         
う~ん。う~ん。う~ん。 
 
描く立場としては、なにがなんでも、「紙とペンとインク」という実作業だけは捨てられんがなぁ・・・。
 
載せてもらう場所は、書籍でも、携帯サイト(PCやウエブ)でも、なんでもOKだ。
ただ、・・・描くのは紙でしょ?。
つけペンを駆使するスキルでしょ?。
      
(いや、そもそも若いアシスタントが「金がかかりすぎてパソコンで絵を描くなんて、資本投資の最初のハードルが高すぎます。僕なんて、絵が楽々と描けるほどのスペックのまともなパソコンも持っていないし・・・。」とか言っていたが・・・。パソコンのスペックはすぐに旧式になっていくしねぇ・・・。) 
 
でも、出版業界が、紙媒体のコミックスをウエブ化している今の流れから、いずれ、ウエブ・コミックが看過出来ない潮流になってきて、ウエブ・ヒットしたものしか紙媒体に「書籍メディア化」して貰えない、という逆転現象が起きるのかもしれないし・・・。(お隣の韓国では、ウソかホントか、既にそうらしい。)
       
小説もそうなるのか?。
携帯小説の読書率は、最近の中学、高校の女子の間では、かなり高いものらしい。
カルチャー・ショックである。 
                
でも、ヒット作品は紙媒体に最後は仕上げたいという欲求は、ますますもってステータスになるということである。       

事ほど左様に世の中は移り変わっていく。       
                                                  

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by PINKNUT_INC | 2008-11-17 05:16

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