星になった声優さん

ショックなことがあった・・・。

実のところ日本のサブカルチャー(という横文字というか、和製英語みたいな言葉は、本当は好きではないのだが、・・・だいたいサブ扱いってなんだよ!と思いつつも便利なので使ってしまう)の、クリエイターとして、とてもとても大きな存在に『声優』さんたちがいる。
 
先日、某テレビ局のニュース番組中のコーナーとして特集されていたので、その黎明期を再認識させられたが、米国製テレビドラマ~「ララミー牧場」、「コンバット」や「ローハイドー」や「ベン・ケーシー」などが、日本の白黒テレビに大量に毎週の楽しみとして放映され始めた頃、その「職」が誕生して、定着したように伺い聞く。
 
なにせ、外国の俳優が吹き替えで器用に「日本語で台詞を喋っている」のだ。
日本の大衆文化がアメリカナイズされた、一番の原因はこの辺なんだろう。
 
・・・また、特化していったジャンルの職種でもある。
日本の声優の力量や、また日本語訳のシナリオライターのセンスは凄いのだろうと思う。
それは世界に類をみないほどにクォリティが高いということだ。
 
これは、アニメにおいて、より一層特化した職業ジャンルだとも言える。
 
(私は個人的な嗜好として、まぁ、例外もあるが、声優として馴れていない、俳優やタレントさんが、洋画やアニメなんかの吹き替え~アテレコをやるのは好みではない。キャラクターになりきらず、もとの俳優やタレントのアクしか浮かばない、なんか邪魔で仕方がないケースが多いからだ。役者として凄い人は、アニメのキャラ自体が、その俳優さんを意識して作られているケースもあるから、ものの見事にハマっている例もある。天才子役なんかもそういうケースはある。が、熟練の役者でもなければ、演技とも無縁な人が吹き替えやアテレコをやっていらっしゃるのは聞いていて辛い。)
 
はっきり言うが、声優さんは役者であり、自ら舞台に立つ表現者である。 
「声優業がメインで本職」という捉え方で声優をされている方々は、むしろ比較的に最近のことだろう。 
 
でも、声の演技力で勝負している凄みは、アニメなどに命を吹き込むマエストロの巧技として、なくてはならないものだ。

若いのに老け役な人、あるいは声質が衰えず、実年齢40歳~50歳代でも少年、少女、幼児の演技を難なくやれる人も多いし、70歳代で現役バリバリな重鎮はざらにおられる。
 
巧くて達者な声優さん、瑞々しい声質の声優さん、重厚な燻(いぶし)銀の声優さんの演技は私の敬愛する存在だ。
 
・・・だから、気づきにくい。 この方達はなにか歳をとらない不朽の存在のような錯覚にとらわれる。
 
そうしたことに加えて、私は情報に疎い。
色々と、とんでもなくディープな事を知っている反面、ゴッソリと抜け落ちている知識・情報の方が圧倒的に多い。
 
大変に前置きが長くなった。
 
『星になった声優達』というサイトがあって、私はショックを受けている。
 
知らなかった現実が多すぎる・・・。
 
山田康男さんの亡くなられたこと、最近では高木 均さんとか広川太一郎さんの他界が、購読している新聞記事などにも載っていたので「ああ・・・」と悲しんでいたのだが、『星になった声優達』というサイトを眺めていると、「ウソ・・・」と思うような、私にとっての印象深い名優達が数多く他界されているのに吃驚した。
 
何を今さらと言ってくださるな。
 
私は「超時空要塞マクロス」の一条 輝役、長谷有洋さん(31歳で・・・)の亡くなられていることも知らなかった。
・・・しばし絶句である。

愛・覚えていますか


既知の情報も含めて、私にとって思い入れのあった声優さんたちのお名前をひとしきり書かせていただき、あらためて、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
※全ては書ききれないので、あくまでも「まさか、この方達まで」と思った名優さんたちを書きとめておきます。 

 
長谷 有洋(はせ ありひろ)さん
一条 輝(超時空要塞マクロス)/1996年7月30日享年31歳。

はせ さん治(はせ さんじ/本名:長谷弘夫)さん
チョーさん(魔女っ子メグちゃん)/2002年3月8日享年66歳。声優の故・長谷有洋氏の実父。

塩沢 兼人(しおざわ かねと)さん
ぶりぶりざえもん(クレヨンしんちゃん)/2000年5月10日享年46歳。

笹岡 繁蔵(ささおか しげぞう)さん
メルビン・クレーク博士(銀河漂流バイファム)/1998年8月31日享年50歳。

井上 瑤(いのうえ よう/本名:漆川由美)さん
初代ラン(うる星やつら)/2003年2月28日享年56歳

斉藤 庄子(さいとう しょうこ)さん
初代ネネちゃんのママ(クレヨンしんちゃん)/1994年、交通事故。

志賀 真理子(しが まりこ)さん。
ユーミ(魔法のアイドルパステルユーミ)/1989年11月23日(日本時間24日)夕方、アリゾナ州の州道で旅行中に交通事故死。享年19歳。

鈴置 洋孝(すずおき ひろたか)さん。
ブライト・ノア(機動戦士ガンダムシリーズ)、因幡くん(うる星やつら)/2006年8月6日享年56歳。

広川 太一郎(ひろかわ たいちろう/本名:広川諶次郎)さん。
シャーロック・ホームズ(名探偵ホームズ"宮崎駿~アニメ版")、古代守(宇宙戦艦ヤマト)/2008年3月3日享年68歳。

宮内 幸平(みやうち こうへい/本名:宮内孝幸)さん。
アルムおんじ(アルプスの少女ハイジ)/1995年6月2日享年65歳。

武藤 礼子(むとう れいこ)さん。
メルモ(ふしぎなメルモ)、ノンノン(ムーミン)/2006年10月29日享年71歳。

山田 康雄(やまだ やすお)さん。
ルパン(ルパン三世)、クリント・イーストウッドなどの吹き替え。1995年3月19日享年62歳。

関 弘子(せき ひろこ/本名:観世弘子)さん。
バーサ(魔女の宅急便)、バアちゃん(紅の豚)/2008年5月11日享年78歳。

久松 保夫(ひさまつ やすお)さん。
アンタレス(銀河鉄道999)、バート・ランカスターなどの吹き替え1982年6月15日享年63歳。

富山 敬(とみやま けい/本名:冨山邦親(くにちか))さん。
古代進(宇宙戦艦ヤマト)、まる子のおじいちゃん初代役(ちびまる子ちゃん)/1995年9月25日、享年56歳。

つかせ のりこ(本名:原紀子)さん。
ノン(魔女っ子メグちゃん)、チネッテ(アルプスの少女ハイジ)/1989年5月15日享年43歳。

高橋 和枝(たかはし かずえ/本名:大泉和枝)さん。
磯野カツオ(サザエさん)、ブースカ(快獣ブースカ)/1999年3月23日享年70歳。
 
高木 均(たかぎ ひとし)さん。
トトロ(となりのトトロ)、ムーミンパパ(ムーミン)、ナレーション(銀河鉄道999)/2004年2月11日享年78歳。
 
・・・こうした事実を私は最近までつゆほども知らないで、これらのアニメを今もモニターし直しては楽しんでいた。
つまり、みなさんは今も作品と共に生き続けておられるわけである。 
    
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インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by PINKNUT_INC | 2008-10-29 05:37 | Comments(16)

Commented by 間地出 外吉 at 2008-10-29 11:09 x
ううむ、こんなにもお亡くなりになっていらしたとは・・
私、阿修羅王は、塩沢兼人さんの声をイメージしながら台詞を読んでました。
合掌。
Commented by at 2008-10-29 12:48 x
なんで最近ぶりぶりざえもん出て来ないんだろうと不思議に思って調べたら……
あのときはショックでした。
Commented by ctah at 2008-10-29 14:02 x
私がショックだったのは、初代ガンダムでセイラさん役をやっておられた井上 瑤さんと、塩沢兼人さんが亡くなった時。
今見て驚いたのは、広川太一郎さん。(つい最近まで、声を聞いていた記憶があるもので、かなりショックでした。)
山田康雄さんの「ルパン三世」は、はまり役で絶対代役きかないだろうと思っていたのですが、よくイメージを壊さない方を探したものだと感心したり・・・。
他にも書ききれないほど思い出のある方々です。ご冥福を祈りたいと思います。
Commented by いき♂ at 2008-10-29 14:54 x
塩沢兼人さん、たしか階段を踏み外されたんですよね。
渋い役からギャグまでなんでもこなす人だったのに。。。

広川太一郎さんが亡くなったのは知りませんでした。
お名前を聞くだけで声やキャラクターが目に浮かぶ人が他界されると、なんとも寂しい気持ちになります。

ご冥福をお祈りします。
Commented by inakajazz at 2008-10-29 19:58
こんばんわ
そうですねぇ
山田康夫さんについては、嫁姉妹は、亡くなったときショックだったそうです。元々・・お家がとなりどうしだったらしく・・お子様たちとは、毎日遊んでいた時期があったとか。とってもやさしいお父さんだったそうです。
しられずに・・多くの方が亡くなっているんですね。普段から実生活でもたくさんの死を見続けているわたしにとっても・・なんとなく沁みます
Commented at 2008-10-29 22:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ぷらぐ at 2008-10-30 02:29 x
はじめまして。
記事に感銘を受けてコメントさせていただきます。
記事で今更ながら知りました。富山敬さんが亡くなっていたことを。
子供の頃、古代進のヤマト発進!や波動砲発射用意耐ショック耐閃光防御!など、はたまたタイムボカンシリーズの声をわくわくしながらきいていました。いわば富山さんに夢を与えられて育ったようなもので、大変ショックです。なぜ新ヤッターマンのナレーションが山ちゃんなんだろうって素朴に疑問を抱いていたのですが、この世にいないのですね。(山ちゃんももちろん大変偉大な声優さんです)

星になった声優さんへ、夢をありがとう!存在は夢とともに今もたくさんの人の心の中に行き続けています。今は安らかに。 っと申し上げたいきもちです。

原口さん。貴重な記事、読ませていただき本当にありがとうございました!!
Commented by やますけ at 2008-10-30 13:58 x
こんにちは。
塩沢さんが亡くなられたときは本当にショックでした。
当時名探偵コナンの放送の冒頭でテロップがでて驚いたのをいまだに忘れられませんね。
本当に惜しい人を早くになくしてしまいましたね。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:35
間地出 外吉 様
拙作「しゃがら」の"阿修羅王"に、塩沢兼人さんというのは、とても良いですね。・・・いや、本当にドンピシャリだ!。
そういや、自作の漫画がアニメになって音がつくなら、この声優さん♪・・・という、のどかな夢を見た時代は、若かりし頃にあります。(恥ずかしいっ)
具体的には書かないけれど、最近、また私は声優さんに詳しくなりつつあります(笑)。 
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:35
鯨 様
ぶりぶりざえもんの塩沢兼人さん、・・・あのブタの絵で、あの声でしょう(笑)。素晴らしいです!。ああいうギャップのあるキャスティングが見事ですね。
とにもかくにも達者な声優さんの演技は凄いです。いつまでも煌めいています。感動は色褪せません。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:36
cyah 様
ルパンの代役は見事ですね。軽妙なところはそのまんまです。
ただ、山田康男の「しゃがれ声~渋い喋り」の方は、受け継げる人がいなくて、クリント・イーストウッドは、他のどんなに熟練の声優さんが担当しても、なんか違います。
女性の声優さんの場合は、本当に男優陣以上に声が老けないから、ましてまだまだご活躍出来る年齢で他界された方は残念で仕方がありません。
声優さんに限らず、俳優さんたちは、年齢相応の魅力だってあるものだから、熟年になられてからの演技も楽しみにしていたのです。
「星になった声優達」のお名前を見ていると、早すぎる人、多いですね・・・。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:36
いき♂ 様
本当に、私などは今回の出来事まで、塩沢兼人さんの他界を知らなかったのです。
でも、本文中にも述べたように、その名演技と共に、今も私たちの傍にみなさんはいらっしゃいます。・・・でも、新作を見られない、聴けない、それがひたすら残念です。
 
広川太一郎さんのアドリブ満載なアテレコ。・・・宮崎駿さんの「名探偵シャーロック・ホームズ」を私はまたモニターしたいと思います。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:36
inakajazz 様
マスターの身内の方に、そんなに山田康雄さんの普段の生活に近かった人がおられるとは初めて伺いました。
なるほど。山田康雄さんなら、ただ演じているのではなく、なんだか人柄がそのまま反映されている雰囲気があるというのが伝わりますね。
 
親戚、身内との死別とか、友人や、ごく近しい知人との今生の別れ。私たちの生活に普通に起き続けていることです。
 
私は人生は今生だけというタイプの人間ですが、同時に「また会えるよ」という感覚は・・・どこかにあるんですよ。不思議ですね。
 
というか、日々の人との出会いは、じつは「かつて会っていていた人」と会えているということなのかも。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:37
再び、inakajazz 様
はいはい。
既に、左のリンク・タグに『こらむばびろにあ』は追加させていただきました。
どうぞ楽しんでください。
「ジャスバー・ブログ」にも「コラム・ブログ」にも遊びに行きます♪。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:37
ぷらぐ 様
書き込み有り難うございます。
ぷらぐさんのブログは時々拝見させていただいたような記憶があります。
その時からの印象もそうでしたし、今あらためて拝見させていただくと、まぁ、なんとも愛らしいイラスト♪。
素晴らしいですね。
 
ところで、富山敬さんに関しては、その訃報のあとでも、既に収録されていたナレーション番組を後日に拝見した記憶があって、やはり不思議に感じました。
・・・クリエイティブなお仕事って遺っていくんですよね。
 
人には「2度の死がある」と言われています。
1度目はその人自身の肉体の死。そして、人々の記憶から忘れ去られてしまうことが2度目の死。
~2度目の死の方が切ない気がしますね。
 
でも、思いは、何かは残っていくのです。
それは、その人が暖かい人なら、残っていくものも暖かくて力強いものです。
Commented by PINKNUT_INC at 2008-10-31 03:50
やますけ 様
こうして拝見していると、塩沢兼人さんへの追悼が多いですよね。
40歳代・・・。早すぎますからね。
「名探偵コナンの放送当時」の件は、私は知らなかったのですが、それは確かにリアルタイムすぎてショックです。
今、遅れて追悼させていただいている私もショックなんですから。
 
でも、同時に「凄いな」、「いいな」とも感じています。
何度も述べていることですが、「良い作品」て、残っていくから。
残念だけど、それでも残っていくものがあるから。
 
クリエイティブな現場の人たちだけのことではありません。
私たちの生活や日々の営みの事って、じつはみんなそういうものだと思います。 

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