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「涼宮ハルヒの憂鬱」NHKプレミアム

NHKプレミアムで、「涼宮ハルヒの憂鬱」が全28話(京都アニメーション)を、今、放送中らしいね。
 
つまりは再放送なんだけれど。
 
民放で初回放送時に物議を醸した「エンドレスエイト」も全部見られるわけだ。
 
で、奇妙な話で、本放送時(2009年)にマイナスイメージ感想の多かった本作も、「あらためて今見ると、けっこう面白い。」などという感想がウェブ上で散見される。
「エンドレスエイト」がああいう内容だと知った上での再視聴だと、以前とは違う目線で楽しめるものなのかもしれない。
 
それにBSアンテナをちゃんと立てて放送受信できる人には、昔の放送時よりも「良い環境と装置で録画保存」出来るチャンスでもある。
    
それにしても、「エンドレスエイト」と言う同名タイトルの8回。      
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タイトル・ロゴの画面の中の置き方(レイアウト)が。
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全部、違っているのが"芸こま"ではある。
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ハルヒの視聴者には読めるタイトルだけど。
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普段、この手の作品を見ない人が、初見でこのアニメを見せられたら、
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読み方の分からないレイアウトがある。↑
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これは ↑ まだ読めますね(笑)。
でも、基本どれもこれも「レイアウト」がユニークすぎる。
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たしか、これが ↓ このエピソードの8回目、解決回のタイトルシーンだったハズ。
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こんな風に ↑ 当時「8週、8話分」も繰り返されるとは思わなかった。
 
放送当時は、批判的な視聴者感想が多かった。
それでも、有名作品、人気作品の強みは「再評価」されるかもしれない機会があったりすることかな。
 
この辺は、無名な人々と、歴史に名を残す人との関係に似ている?。
「忘れ去られるどころか、記憶もされない作品」と「なんだかんだ言っても記憶される作品」との差は大きい。  
 
まぁ、憎いのは、毎回のエピソードに「(プールでの)水着」イベントと、「(夜店での)浴衣」イベントが繰り返しあることだ。
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さりげないサービスショットこそがエンタメだ。
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その回担当の作画監督やデザイナーの工夫の為所(しどころ)だろう。
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毎回、キャラクター陣の水着がハルヒ中心に変わっていた・・・、と思う。
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あくまでも個人的な感想だが、「遊んでいるだけ」みたいなデザインの水着回と、のちにフィギュア化されたデザインの水着回とがあります(笑)。
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つまり、同じことを繰り返しながら同じではないのか。(でも、ここでは水着のデザインで、劇中の誰かが誰かに惚れ直すとか、別枠のイベント分岐もないようで。)
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「エンドレスエイト8話目」にして、挑戦的な心象風景の描写に至る。
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ただ、「夏休みの終盤直前まで来て(8月31日)」なんとなく、振り出し(8月17日)に戻っていたそれまでと違い、
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キョンは、ここでたたみかけた。他のメンバーを巻き込んだ。
(夏休みの宿題完了済みの)ハルヒは置いておいて、SOS団メンバーを自宅に誘い「夏休みの宿題を一緒に片づけよう!」と号令をかけるキョン。みんな宿題未解決だったんだね。
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そんなキョンくん
に食いつくハルヒ。(メンツ外しされかけた感じがカチンと来たもよう。)
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「夏休みを終わらせるイベント(宿題仕上げの集会)」をキョンが持ち出し、ハルヒまでが食いついた瞬間に、「終わらなかった夏休み」が次のイベントに進んだのである
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さりげに、こういうハルヒの反応を可愛いと思える視聴者も多かろう。

ところで、エピソード「エンドレスエイト」において、いちばん過酷な役どころだったのは、経験している記憶の初期化がされない、特殊な立ち位置に居る、長門有希(ながとゆき)ちゃんだった。

「15532回目」に「エンドレスエイト」からの脱出が成るまで、そのすべての繰り返しエピソードを体験、記憶し続けていたのである。

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対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース(TFEI)=有機アンドロイド。
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疲れ切っている表情が、一見"無表情っぽい"顔の向こうに見えているシーン↑

それが救われたのが、キョンの抗いが成功して「ループ」が断ち切られ、時間軸が先に進んだ下のシーンである。
・・・「有希」の顔に、なにかしら穏やかなものが漂っている。
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キョンくんの家にメンバー集合しての「夏休み宿題仕上げ会」のひとコマ。
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長門有希とハルヒは、し残し宿題はなくてクリアーしているみたいね(遊んでいるし)。奥の3人だけが「夏休みの宿題」と格闘中だ。

未だに、独特な立ち位置の作品だね。「涼宮ハルヒの憂鬱」って。
(「エンドレスエイト」のエピソード構成は、その中でも、シリーズ人気にまで当時、影響するほどのアプローチだったわけだが。醒めさせたという意味で・・・。)
 
その一方で、『笹の葉ラプソディ』
↓ (2期、第8話)
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『涼宮ハルヒの溜息』
 (2期、第20話~第24話まで5本)
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は、普通に楽しめたけれどね。
  
ちなみに、私は残念ながら「標準画質」でしかこれらの作品を録っていない。(つまり、過去の放送分しか、ということ。)
現状(アレコレあって)、BSアンテナを立てていない環境下にいるのである。   


だから、今回の、4月から始まっているという「涼宮ハルヒの憂鬱」NHKプレミアム放送の件は、「ああ、そうなんだ。」と指を加えているだけである(笑)。
 
なんだかんだ言われている本シリーズだが、第一期の「全14話」放送も、第二期の「全28話」放送も、アニメ好きなら見ていればこその(好評、不評の)作品には間違いない。
 
アニメの製作会社が変わったが、
『長門有希ちゃんの消失』(製作、サテライト)も秀作だ。↓
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(個人的には『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』↓ 製作 京都アニメーションは、かなり微妙な出来栄えに感じた。)
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デフォルメ絵柄タイプとしても、ちょっと、アニメ処理的に「もっと可愛らしく」して欲しかったような・・・。京アニさん、そういうのも本来は上手かろうに・・・。
 
なんにせよ、エンタメ界で、これだけ人気を維持しているシリーズも大したものである。      

      
個人的には2002年~2003年頃に放映された、「おねがい☆ティーチャー」、「おねがい☆ツインズ」、「R.O.D -THE TV-」辺りが、深夜枠アニメを意識させた(そしてヒットもさせた)初期の頃の作品のように思っているが、もっと歴史は(他作品によって)遡るのかもしれない。
 
で、2005年~2006年頃に京都アニメーションの一連の作品群が来てメガヒットさせた感じに認識している。(その中に「涼宮ハルヒの憂鬱」が入っているわけだ。)
     

今後の日本アニメ界のこういうスタイルは、このまましばらく定着し続けるのかしら。
 
私があまり見ないような全年齢対象作品っぽいものは今でも、深夜枠以外の午前中や夕方、あるいはゴールデンタイム(?)に放送時間を持っているものもあるが。 
この両輪の方向で元気であり続けてくれるのかしらね?。
 
よく、こぼれてくるのは、製作現場の主に経済的、環境的な「きつさ」の嘆きごとが多いのだが。
これ、モノクロ「鉄腕アトム」アニメが、最初にテレビ界に登場した当初から言われ続けていることだから。
いやはや、なんとも、というところだ。
 
これを優雅に余裕をもってやっていたのでは進まない業界なのかしらね。
 
ヒットしても金銭的なものが製作現場に(皆が思っているほど)還元されないとか。
それとも、ちゃんと潤うべくして潤っているのかしら?。  
  
成功(ヒット)できなかったところがしぼんでいくのは、そこは全ての業界で同じなんだけれど(泣)。 
 

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