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SFロボット「フライデー」と「ロビー」の魅力♪


『宇宙家族ロビンソン』(うちゅうかぞくロビンソン、原題:Lost in Space)というアメリカのTVドラマシリーズがあった。
 
子供たちやファミリー向けの内容で、製作は1965年~1968年。本国では第3シーズンまで作られた。
日本では、1966年~1968年に、第1と第2シーズンまでが放送された。

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宇宙人的なゲストキャラが出てくる以外は、基本パーソンキャラは下の写真で全員である。↓

1作目はモノクロで、カラー映像化されたのは2作目からであった。
日本で言えば「ウルトラQ」がモノクロ。「ウルトラマン」からがカラー化(両作品ともに1966年放送)という時代と、そのままかぶる。
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次女役の女の子が可愛いね。性格的にはどんなだったかな。もはやうろ覚え。
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もっとも、このメンバーの中では、Dr.スミス(集合写真で一人だけ服装の違う年長者)の日本語声優役の熊倉一雄さんの声が、ドンピシャリだった。

で、視聴する男子たちに人気だったのが、ファミリーをサポートするロボットの「フライデー」だ。

この呼称は日本だけのみの扱いで、本国アメリカのシナリオでは「ロボットB-9」という型番でしか呼称されなかった。
 
これは、日本では、すでに漫画やアニメで「鉄腕アトム」や「鉄人28号」という、人気キャラクターがあったからこそで、「B-9」にも、固有名称が自然と与えられた。(当時、視聴者に公募して「フライデー」と名付けられたとか。小説「ロビンソン・クルーソー」に出てくる従僕キャラの名前である。)
 
人気キャラだったので、当時もプラモデルが国内で作られたが、海外版のメーカーでも繰り返し商品化されている。

1/6 宇宙家族ロビンソン B-9 フライデー (ビッグサイズモデル) プラスチックモデルキット。近年の物。
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1/6スケールホビーにして、この造形クォリティである。「MOEBIUS MODELS(メビウスモデル)」

メーカー希望小売価格 ¥10,584


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そして、

1/1スケール発想の好きなアメリカホビー界では、こんなものも(2011年の記事)作られた。↓
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価格は1台、2万4500ドル(・・・日本なら乗用車が買える値段じゃん)。手作りのため、生産は年間12台程度だったとか。
光ったり、ドラマで「B-9」の声を当てていたリチャード・タフェルドによる500以上のボイストラックがあり、アンテナを動かし体を左右に振るとか、腕が伸びるとか、色々な仕掛けもあるらしい。
だけども、日本の一般家庭内では置けない大きさのホビーである(笑)。
 
そもそも現実にフライデーみたいなデザインのマシンは、屋内でも段差があると移動は難しいし、あの「輪っか型」でものを挟むだけの手の形では融通が利かなすぎる。
言葉で対話のできるコンピューターだが、姿かたちはSFチックなロマンの中にあるだけのもの、と言う感じだね。
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結果的に何台作られ、どれほど売れたんだろうねぇ。

『宇宙家族ロビンソン』と言えば、宇宙空間や他の惑星における「家」とも「城」とも言える、「宇宙船ジュピター2号」。
とてもシンプルでオーソドックスな船体デザイン。
 
昔は日本の国内でもプラモデルキットが発売されたが、割と大きなサイズで、子供たちの誰もが親に買ってもらえるアイテムでもなかった。
当時の(子供の)日銭のお小遣いでは買えない価格だったと思う。
 
マルサン ジュピター 1967年製
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下の画像のは↓ 上で「ロボットB-9」も作った「メビウスモデル」の 「宇宙家族ロビンソン 1/35 ジュピター2 完成品」だ。マルサンのキット時代からはグッと重厚になっている。
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ダイキャスト製で円盤直径が50cmほどもある。
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なんか20万円近くもするらしい。・・・ファンには垂涎のアイテムだろうが、いや「高嶺の花」だ。
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宇宙家族ロビンソン 宇宙探検車チャリオット↓ これもドラマで活躍していた。合成ではなくて、人を載せるリアルセットのものが作られていたから。(走行シーンもリアルだったか、ミニチュアだったかまでは覚えていない。)
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下の画像は、1/24 スケール宇宙探検車チャリオット」メビウスモデル製。(プラッツってのもあったらしい。)
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キットだけど、リアルな仕上がりになり、同スケールの「ロボット B-9」も付属しているらしい。
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こうした、マシン関連の劇中モデルのデザインとホビー化。
ロボットのモデリングってのは、日本は欧米には敵わなかった気が個人的にはしている。
 
日本では、ウルトラマンや怪獣、戦隊もの、怪人とかにアイデンティティーもあり、エネルギーも費やされて発展したが、ロボット関連は「漫画、アニメ」で始まったイメージにとらわれて、「ロボットらしいロボット」ってのはデザインされなかった。
「キャプテンウルトラ」の「ハック」くらいのものである。個人的にはハックの「着ぐるみデザイン」はいまいちだった。(あの番組で、キケロのジョー役が小林稔侍さんだっというのが今では「へぇぇ」なのだが。)
漫画的な幼児番組のロボットなら日本でも豊富にいるんだけどね。あくまでも「漫画的」だから。
 
つまり、いかにもマシン然としたロボットタイプではなく、日本でなら、今、デアゴスティーニでリリースされている「ロビ」なんかの"可愛い"方向性のものがいい。
漫画やアニメ文化の独特さから言っても、「愛らしいもの」が似合っている。(ガンダムとかバトル系のものはさらに特殊だが、ああいうものは戦場絡みだからなぁ。「スターウォーズ」にガンダムみたいなのが出てきたらどうなっちゃうんだろうね?。)
 
それはそうと、「宇宙家族ロビンソン」に、レギュラーのフライデーだけでなく、映画「禁断の惑星」に登場していた、「ロビー・ザ・ロボット」が共演していたエピソード回があった。(映画「禁断の惑星」は、TVの吹き替え放送をずっ~と後年になってから見たとき、内容に衝撃を受けましたね。)
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これぞロボットの代名詞、「ロビー・ザ・ロボット」
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マシンを日本よりはクールに見る海外において、「ロビー」は特別だった。
現代劇の刑事もの「刑事コロンボ」にもどこぞの研究所が事件の舞台と言うことで、「ロビー」がゲスト出演していた。
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SF枠のキャラが、役者並みの注目度を浴びるのはたいした出来事である。
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ま、アメリカでは、スーパーマンやバットマン、スパイダーマンやその他のアクションヒーローにバトル系の怪人は、コミックでも映画でも人気なのだけど。

日本のヒーローや怪人、ロボットってのは独特の日本固有の立ち位置だからなぁ。
怪獣のゴジラだって、日本とそれ以外の国との理解は違うだろうし。
 
それでも、「ロビー」なんかは日本でも愛されているよね。

ロビー ザ ロボット X-PLUS

定価 9,240
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ロビー・ザ・ロボット アルテア4・トランスポーター
定価
16,590
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ホビーとはいえ、この入れ込みと造形力は魅力的だ。
 
・・・でも、これ、男子、男性の趣味なんだろうなぁ。
女性でこっち方面にハマる人なんて、まずいないのだろうね。
 
男性が、リアルやアニメの人形には思い入れしても、直球のリカちゃん人形、バービー人形にハマらないのと棲み分けはあるんだろうね。

「ロビー・ザ・ロボット」、小さくてお手頃なものなら、私も買ったことがある。↓
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増田屋のネジ巻き式歩行人形。安価だったし。
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11cmくらいの大きさだったかな?。(同じシリーズに「フライデー」もあったと思う。)
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こういうのはショーケースの中に飾るのも、机上にポンと置いておくのもいいんだよね。
 
そう、男子の「フィギュア」土壌は、こういうアイテムへの愛着と、日本のアニメシーンを土壌にして育てられていったんだよな。
 
いや、萌えフィギュアと、こういうホビーとは性格が違うという意見も、至極当然にあるだろう。
でもねぇ、私なんかは繋がっているように思えるな。
 
当初のチープなものから、いかに元モデルに似せて作るか。
より魅力的な完成度を求めるか、という研鑽は、作り手と受け取り手の間でたゆまない努力が重ねられてきたものだから。
 
ホビー万歳ですよ。


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