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Revell(レベル)製キット 『ミレニアムファルコン』 Millennium Falcon

Revell(レベル)という社名の模型メーカーがあります。

「アメリカレベル」と「ドイツレベル」というのがあって、もともと「ドイツレベル」は本家米国レベル社製品の現地販売の会社だったのが、後に独立したらしいですね。

(米国レベルは、米国モノグラム社との合体で「レベルモノグラム」と名称を変えたりしている。)

さて、「ドイツレベル」がスターウォーズ模型のシリーズ展開で、その名も『イージーキット・シリーズ』と言うのを作っています。

パッケージサイズは、57.5 x 38 x 6.2 ㎝ と、なかなかに大きい。
そして丈夫な段ボール箱仕様。(外国製キットはペラペラ箱が多いから、これは珍しい。)
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箱絵はキットの完成品状態を写真に使っている。

うむ、往年のmpc社製キットが言われていたのと同じ、船体の上下幅、つまりサイドが「もっさりと分厚い感じ」なのはご愛敬(笑)。

これ、ランナーに付いた状態の模型パーツが、既に「塗装済み」で、
スナップタイトキットと言う仕様から、パーツをランナーから切り離して組めば、接着剤無しで完成品に出来るという代物なのです。

箱からパーツを出すと、こんな感じ。ホントだ。彩色してある。
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ウェザリング塗装まで(あくまでも、それなりの雰囲気の範囲で、という感じだけれど)施してある。雰囲気を出そうと頑張ってる感はある(笑)。
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これは各パーツをチェックしながら、意外とデジカメに写らないような小さな所まで塗り分けがしてあります。
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おぉ!、ちゃんとコクピットの座席や操作パネルの計器まで塗り分けがしてありますよ。
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1/72スケールサイズのハン・ソロとチューバッカも彩色済み。(造型はとろけるチーズ状態なフィギュアだけれど、スケールから言うと致し方なし(笑)。)
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6個の大きな排気ダクトも彩色されていますが、ここは放射線状に流れる感じの排気口ウェザリングの追加が、個人オーナーレベルで必要になりますかね。
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いささか薄めながら、船体パネルの色分けも再現。
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パッチワークパネルの色は「渋い赤色」のポイントが引き締めの得点が高いですね。
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コクピット・パーツに、既にクリアーパーツまで装着準備済み♪
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精密感は十分です。

先に紹介した日本の誇る国産メーカーキットの「ミレニアムファルコン(ファインモールド社)は、完成させるまでに、かなりの研鑽と日数を要する難易度の高い商品でしたが、なんかもっと気軽に「ミレニアムファルコン」の立体物(しかも、それなりに大きなサイズの)が欲しいファンには、今回紹介した「イージーキット」はうってつけかもしれません。

ちなみに「イージーキット」にはポケットサイズのシリーズもあって、そっちはホントにミニチュア。
こっちの大きなパッケージのは、1/72スケールと表記されている。

つまり全長が43㎝だった「ファインモールド社」と縮尺は同じ1/72スケールなわけだ。

・・・ところが、ここで検証してみる。左のグレー色のパーツは「ファインモールド・ミレニアムファルコン」の船体パーツ。
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あれれ?、パーツの大きさが明らかに違うではないか。
同じ1/72スケールを銘打っているのに・・・。
Revell(レベル)製キット 『ミレニアムファルコン』 Millennium Falcon_c0137122_747381.jpg
実測してみると、ファインモールドが全長43~44㎝なのに対して、ドイツレベルのは全長38㎝くらいでした。
この辺はファジーというか謎だらけです。


モデル形状は、どれだけ劇中撮影用プロップに「似せられるか」ということで、模型クォリテイの善し悪しは判断出来るでしょうが、縮尺サイズに関しては、物語というか、製作サイドの「設定頼り」な架空の乗り物なわけですから・・・。

これが、劇中イメージ設定が「約30m以上」だったり、「約27mくらい」だったりと、設定公開のソースや公認時期によってはバラバラなのでした。(私が見かけた実機設定のサイズは、34.75 m と、26.7m というのがありました。大きく違いすぎです・・・。)

だから、どの模型の縮尺表記サイズが正解と言えるのか、分かんないですよねぇ。

さて、ここまで上の記事ではかなり好意的にこのキットの感想をレポートしてきましたが、
このキットの出来具合の総論として、ここであえてバッサリ切ってしまうと・・。

~もう、ね。「ウェザリング塗装」はどうなのかと言うと、ただ薄汚れた感じなだけだろう。というレベルかな(笑)。

そりゃ、モデラーがワンオフ品として、「ここの汚しはこういう理屈で、こっちの排気ダクトから進行方向の反対側にこう汚れて・・・」なんて配慮ではエアーブラシかけてませんから。

大量生産品のひとつとしてスプレーでザックリとやってるだけでしょう。

そこは目をつむりましょう。

そういうのにこだわりたければファインモールドさんのにチャレンジするのが「道」として正しいです。(「自分で塗れ」と。)

塗装や、モールドのディテールの再現度にこだわり始めると「どツボ」にはまるわけで、そうではないのです。
このキット・アイテムは「雰囲気を楽しむ」ものなのです。

そう。大雑把に捉えれば、このイージーキット・モデル、模型としてはなかなかにイカしたヤツなんです。

まぁ、メモとしては、船体中央の上下に装備されている『4連ブラスター砲』の造型だけが、「ちゃんと4連砲になってなくて、あまりにもチープな一体成型の固まり」なのが残念すぎます。(4連砲がひとつにくっついてしまっているんだよぉ。)
ここだけ。ホント、ここだけちょいと砲身を4本に分離ディテールアップ(改造)してやれば、あとはキットの性格上、問題なしですよ。

ステージ(というか、格というか)の違うファインモールドさんのとはスタンスを変えた立体物の楽しみ方があると思いますから。

『基本、組むだけで大きな完成品!』というこんなミレニアムファルコンも「アリ」ですよね。





【追記】
本稿記事に関しての下の"投稿欄"にて、閲覧者様が提供してくれた「ファインモールド社製 1/144スケール ミレニアムファルコン」のお手製完成写真の画像が、投稿先が今は閲覧不可になってる"掲示板"への記載だったので、現在見られないのがあまりにももったいない。
 
で、こちらに転載させていただきます。
 
「ファインモールド社 1/144スケール ミレニアムファルコン」とてもgood! な仕上がり♪
Revell(レベル)製キット 『ミレニアムファルコン』 Millennium Falcon_c0137122_23010281.jpg
by 写真提供 間地出 外吉 様
 



インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by PINKNUT_INC | 2013-04-29 06:08 | ブログ

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